明けましておめでとうございます。新年いかがお過ごしでしょうか。
寒い日が続くと心はふわりと南国へ飛んでいきますね。最近ご無沙汰だったブログ、旅とそこで訪れた素敵なお店の話をいくつかご紹介させていただきます。
昨年の沖縄旅。二度目となる南部の糸満、そして初めての久米島に親戚のご挨拶回り旅でした。
11月、久米島はシーズンオフ。曇りのち雨のお天気ということもありフェリーは貸切に近い解放感、そしてなかなかに揺れはじめた船内に私の胸はどきどきに。窓とかに普段目にしな量の水がぶっかかる度にひぃ!と小さく悲鳴。赤子はおにぎりみたいにコロコロ転がりながらもきゃきゃと船旅満喫。
たどり着いた久米島で印象深かったのは以前に紹介させてもらったヤジャーガマ洞窟、そしてタチジャミと呼ばれる浜に垂直に聳える岩。どちらも夏を外した旅が幸いしたのかフェリーに続き貸し切り。気持ちがいい場所を見つけて、気が済むまで、あるいは己の気が澄むまでゆっくりしてきました。
何か珍しいもの、由緒があるもの、貴重なもの、そういったものを見学することも大切だとは思いますが、言葉では説明できない、ただただ感じる居心地の良さ。原始の頃から変わらないであろう根源的な喜びはやはり旅は旅の醍醐味ですな。
そんな久米島での食事、着いてすぐ港にお弁当を持っておばさんが駆けつけてくださり、その後も至れり尽くせり。みかんも超美味しく皮剥かずにかぶりつこうとする春翠を皆でなだめる一幕も。
結局食堂に入ることはなかったのですが、いつも沖縄に行くと必ず訪れたいと思っているお店があるのです。今回も久米島に渡る前、今帰仁にある波羅蜜さんを訪ねました。
その昔中華街の雑貨屋で働いていた時の先輩、西郡さんが家族できりもりする、自分が知る限り世界で一番素敵なお店。
私、超グルメマンというわけではないですが丁寧に作られる食事、そしてそこに宿る時間と空間。今回は閉店近くだったということもあり、ゆっくりお店の在り方や子供を育てるということについて話を聞かせてもらいました。
西郷さんが逗子でお店をやっている時から、足繁くとは言えないかもしれませんが、訪れる度に満腹以上の充実感、そして今後自分がどうやって生きていこうかと考えることができる学びをいただいている気がします。
そしてこれは久米島の洞窟や浜辺で感じたそれと似ているような気もします。
美味しいものバンザイ!