昨日まで少しお休みをいただき柚希ちゃんの田舎の糸満、そして親戚の叔母さんが暮らす久米島を旅してきました。
飛行機に乗って、船に乗って、海を越える度に時間の流れがゆるやかに、人の心がたおやかになっていく、そんな旅でした。
特に久米島の叔母さんには使わなくなった古民家を貸していただき、たくさんの沖縄料理の夕食、お弁当を用意していただき嬉しかったです。
特にンムクジ?ウムクジ?アンダギーは初めて食べるお芋のお餅。食べすぎて食べすぎて昨日体重計乗ったらやばかったです。
超有名な観光地がたくさんあるわけではない久米島ですが、一つこれはとんでもないぞと痺れた、素敵な場所があったのでご紹介させていただきます。
ヤジャーガマ洞窟、あるいはヤジヤーガマ洞窟。
鬱蒼とした密林の中、突如現れる黒い空洞。洞窟は照明の類が一切付いていなく、暗闇の中浮かび上がる風葬の名残の壺と飛び交うコウモリに思わず背筋がピーンとなります。
沖縄にはガマと呼ばれる洞窟がたくさん存在し、かなりたくさん見学させてもらったと思っていたのですが、このヤジャーガマで一番興奮したのは暗闇の中、重い思いの造形を見せてくれる鍾乳石ではなく、洞窟を出た先にある中庭のような空間でした。
差し込む光と南国特有の光沢のあるシダやヤシ、垂れ下がる無数の蔦。鳥の声、湿度の匂い、生と死。それらが一体となった空間はとても美しく、あまりスピった言い回しは好きではないのですが、聖なると言っても過言ではないほどに僕は思えました。
他に誰もいない空間で目一杯、空気を吸い込み呼吸。
捧げる祈りは残念ながら持ち合わせていないけれど、感謝の気持ちは自然と溢れてきました。
噂によると午後からは久米島仙人と呼ばれる方がどこからともなく現れてガイドしてくださるとか。。気になる。
那覇からフェリーでざっくり3時間。久米島、ぜひ訪れてみてください。