毎回楽しみにしている芸術祭の一つに長野県北部で行われる北アルプス芸術祭があります。松本からさらに北。
今や世界を魅了する上質な雪質でウィンタースポーツ愛好家を魅了する白馬を目指す途中の盆地にある大町。普段は静かな山間まではるばるやってまいりました。
同じ日本とは思えないほどに圧倒的な北アルプスの自然の中。森や湖、土や植物が作品となりわずかに語りかけてくれることで、かつて我々が感じることができた大地の一部としての記憶が感じられたような気がしました。
農や猟で四季の恵みを受け、感謝と畏敬の念を持ち続けた我々の遠くなりつつある里山の記憶。
子供を育てる環境について考えることが多い今日この頃。願わくば自分もこの大きな自然の中の一部であると誇り高い気持ちを次の世代にも受け継ぎ感じてほしいなと思うのでした。
素敵な作品をたくさん見ることができたのですが、自分は佐々木類さんの記憶の眠り、ささやきは嵐の目の中に、そして後に横浜でご縁があり作家さんとお会いすることができたスクリプカリウ落合安奈さんの山の心音が特に印象深かったです。