ベトナム、ホーチミンシティで、正直全く期待していなかったのにガツンと揺さぶられた裏観光の要、それはFITO MUSEUM。ベトナム伝統薬博物館ではないでしょうか。
だいぶ昔にはなりますが一通り観光地は巡ったことがあり、かといって動ける時間は一日。郊外に行くほどの余裕もない。とはいえ伝統薬かぁ。。
なんて思いながらもバイクタクシーで朝イチ訪問。
トラブルがあったのか通常運転なのか、2、30分遅れてようやくシャッターが開き営業開始。結構入場料も高いし大丈夫かななんて思い入場いたします。
最初にひんやりエアコンの効いた部屋で説明映像を見せてもらえるのですが、いい感じに難しい英語、薄暗い照明、そして夜行便でやってきたこともあって瞬時に眠ってしまいました。これはこれでよき。
さて、ミュージアム。細長いビルに伝統住居の装飾を移植したキメラとも言える不思議な空間。一旦屋上にエレベーターで上り、展示を見ながら降っていくスタイル。天井の屋根がいきなりミーソンとかアンコールみたいな感じに改造されていて興奮。医学なんの関係もない気もするけど、もうかっこいい。これはなかなか日本じゃできないんじゃないですかね。
各国の伝統医療の紹介もあって、日本から?はハクタクがエントリー。渋い。てか中国の神獣だった気も。
東洋医学の凄みと怪しさがフルスロットル。
身体のどこ押しても元気になりそう。
ちなみに自分は左の尻を描くと左の頭が痒くなり、左の親指の付け根を丁寧に押すとなぜか元気がなくなります。これが経絡か。。
ダブルちんこミラー。
傘にもできそうなサイズ感のスーパーキノコ。
以前、道教に興味があって神仙の世界のことを調べていたことがあるのですが、キノコは霊芝と呼ばれ薬いらずの恵みとして大切に扱われていたとか。他にも呼吸法や気功など不老不死は大袈裟かもしれませんが今でも東洋に暮らす我々にとっては割と日常的な感じの健康法として馴染みのあるものが多いようです。逆に西洋の方からしたらマッシュルーム?!マジかよ。。ってびっくりすること多いのかもしれませんね。
器もいちいち愛らしい。
遊び心もまた老いない、健康の秘訣なのかもしれません。
確かに森の植物をつぶさに観察し、百花繚乱ひとつひとつの花や葉、根の効能を見抜く知識と度胸があれば自然との関わり方はさらに興味深いものになるかもしれません。
人類が処方されたケミカルな薬を飲んだり打ったりするようになったのは長い歴史の視野に立つと本当につい最近。救える命が桁違いに増えた反面、若干行きすぎた効果を求めてしまうことがあるようにも思うことがあります。
改めて今、森に暮らすメディスンマンの知識や視点を学び直すことによって、ほどよい立ち位置、視野、あるいは新たな発見があるかもしれないと思いました。
コブラ酒。こちらもダブルで。
そしてダブルコブラも吹っ飛ぶインパクトの人参仙人トリオ。
やばいっしょコレは。。
リーダー近影。よく見ると息子?みたいなのも肩に背負っていますな。
コレ飲んだらどういった変化が自分のボディにもたらされるのか。。朝起きたら根野菜の仲間入りしそうで恐ろしや。