横須賀美術館で開催されている荒井良二さんの展示、newbornが大変に素晴らしかったのです!
荒井さんは絵本作家としてだけでなく、山形ビエンナーレの監督などもこなすマルチな活躍。しかし一貫してふりそそぐ、おひさまのような優しい世界観。

絵本やドローイングだけでなく土偶やこけしが営業する屋台のようなものまであったりして、こうあるべきだ、あるいはこうじゃなきゃいけないという枠から抜け出して自由に会場を使ってモノづくりを楽しんでいる、本当にそう思える場であったとも思います。
お客さんも自分のような大人から家族まで多種多様。自分がどう見られているか顔色を伺ってばかりでなく、作り手が本心から楽しむと自分も含めてお客さんも楽しい気持ちに自然となる、また作家さんもさらに楽しくなる。そんなほがらかな循環を感じさせる会場の雰囲気がとても印象的でした。

カフェであっても写真であっても、いつしか始めた時の興奮や輝きは色褪せ、人と自分を比べたり、うまくいかない理由や言い訳の数だけ増えていってしまうことあったりすると思います。そんな時に折れないで続ける力は、自分が本心から楽しいことをやっているという確信なのかなと改めて思うのでした。そして、もし才能というものがあるのならば、幼き日に認識した世界の美しさや無限の好奇心を失わずに持ち続ける力なのかもしれません。

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