先日の北海道旅。

旅の目的でもある洞爺湖で暮らす柚希さんのおじいちゃん、おばあちゃんのお宅を訪ね、一泊させてもらいました。
到着するや否や、絶品のすき焼きと北海道の幸が怒涛の勢いで食卓に並び感無量。
今回ご挨拶を兼ねて遊びにきましたが、なんせ初めてお会いするお二人。緊張しつつの訪問でしたが、とても優しく、それでいて過剰ではない、ものすごく居心地のいい距離感で迎え入れてくださり最高の滞在となりました。
北海道の方は旅人との距離感の取り方が本当に素敵。
皆が旅を終えた、あるいは旅の途中であるかのよう。

色々お話し聞けたのも良かった。おじいちゃんの兄妹14人とのこと。衝撃。
家族が多すぎると嫁がもらいにくいので7人とサバ読んで嫁を貰った兄弟の話を聞き、2度驚きました。

自分自身、田舎が和歌山なので子供の頃からあまりおじいちゃんおばあちゃんと接する機会少なく、思春期くらいからはなんだか疎遠になってしまい、最後の記憶もあやふやなまま別れを告げることになってしまいました。
それから何十年か経って、再びこういう風におじいちゃん、おばあちゃんと食卓を囲み昔の話を聞くことがあるとは思わなかったです。

洞爺湖の花火はしっとり。
おばあちゃんが少し目に涙を湛えて一緒に見に行けて良かったと言ってくれたことは一生の宝になった気がします。
その晩、住み着いた野良猫に、フクちゃんと名前がついた静かでやさしい夜。

 

翌朝、そんなフクちゃんと目が合って起床。

早朝、時間が止まっているかのような部屋でまどろんでいると、夢とうつつ、様々な記憶や思い出が瞼の裏で静かに回り始めるような感覚。

最後にお庭を見せていただきました。アスパラを中心に採れた野菜を送って頂き料理に使わせてもらっていたので、見学にも力が入ります。

おじいさんのお父さんは福井県から北海道を開拓するためにこの土地に渡り根を張って人生を切り開いた方だそうです。
開拓という人生と土地への愛。

北海道の野菜が桁違いに美味しいこと、猫に優しいこと、いろいろなことがなんだか腑に落ちた滞在となりました。

One thought on “洞爺湖の花火と名前のなかった猫”

  1. お爺さんとお婆さんが住む北海道の滞在、ステキですね!

    「北海道の方は旅人との距離感の取り方が本当に素敵。
    皆が旅を終えた、あるいは旅の途中であるかのよう。」

    もしかしたら、開拓者というルーツと関係が有るのかも知れませんね。

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