GW、黄金週間は何処吹く風。PW、我ら今日も今日とてカレー週間。ついに身体からスパイスの香りが感じられる今日この頃です。
さて、ゴールデンウィークの中の定休日、どこに出かけても人も多いし疲れも溜まっているのですが、通常月曜日が定休日の施設が営業していたりするから悩ましいです。
そんな中、以前訪れた埼玉の丸木美術館、こちらが稀有の月曜日営業と聞いていてもたってもいられなくなりました。

渋滞を避けるために謎の4時起床だったのですが帰宅が既に1時とかだったりして、もう何が何だかわかりません。

ほとんど車中泊みたいなノリでくたくたなのですが、それでもどうしても訪れたかった理由が企画展で行われている
趙根在さんの写真展 地底の闇、地上の光。これを見に来たかったのです。
幾重にも存在する偏見や差別の中で人間はどのように生きていくことができるのか。
自身も朝鮮にルーツを持つ写真家が年月と旅を重ね撮り溜めた隔離された世界。モノクロで丁寧に撮られた写真はとても静かで、それでいて激しい炎のような不条理に対する怒りも内包する作品だった様に思いました。

当たり前ですが同じ人間として生を受け、やがて死んでいく僅か数年。人間はどんな理由があろうとも自由であるべきだと改めて思う展示でした。

以前に訪れた時の金原さんの展示、海の声もすごかった。本当この美術館は見たい展示ばかり。

原爆の図丸木美術館を訪問

丸木美術館の常設の作品、原爆の図も改めて鑑賞。幽霊というタイトルから始まる悲惨の物語。
いついかなる理由や正義があろうとも、戦争、そして人が死ぬというのはこういうことだと現実を直視する。
以前訪れた時より、ロシアのウクライナ侵攻、そして台湾有事の可能性など世界はあまりよくない方向に傾きつつあるような今だから見ておきたい作品です。

そういえば前回は気が付かなかった2階の休憩所のようなお部屋も大好きになりました。
写真では伝える事はなかなか難しいですが、和歌山の田舎と同じ木の匂いと少しくぐもった光を通す窓。無数の本と民芸品。幼少期、帰省する度に感じたノスタルジーとワンダーランド。
ここまで書いてみて気づいたのですがこの感じは今のお店もまさにそうですね。
子供の頃に深く根付いた好きや落ち着くといった感性は、何十年経ってもそうそう変わるものではないのかもと思うのでした。

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