だいぶ時間経ってしまいましたがkyotographie行ってきました。
色々見るもの多かったので二回に分けて現地の様子などを少しだけご紹介できればと思います。

京都を舞台にした写真の国際映画祭。
いわゆるギャラリーでの展示もありますが個人的に注目したいのはやはり本来写真を飾る場所ではない空間をどのように生かして、そこにどのような相乗効果を生み出すのか。いつも大きな驚きと刺激を受ける大好きな芸術祭なのです。

最近の旅は夜行バスで現地に降り立ち、そこで車を借りて展示のある場所を回ることが多いのですが、今回は市内にほとんどの作品があるということで自転車をチョイス。
京都は自転車専用のレーンがかなりの頻度であったりして実に走り心地が良く、気持ちよくスイスイ展示から展示へ旅をすることができました。
唯一駐輪所が少なく、少しでも歩道にはみ出るとすぐに撤去されてしまうと忠告され戦慄しましたが結果オーライ。

さて、二条城から東に進んでいく感じで見ていくのですが、ここで見たダミアンジャレ&JRがいきなり超すごかったんす。
僕の想像する人間の身体能力の限界を超えた動き。しかしあくまでその動きは手段であって、タイトルの防波堤という言葉について色々考えさせられる時間であり作品でありました。
初めて中に入った二条城自体もなかなか興味深い。歩くたびにキュキュっと音の鳴る鶯張りの廊下、そしてここで大政奉還が行われたなんて部屋も見れたり歴史オタクの魂がざわめきました。

またKGプラスと呼ばれるサテライト企画も面白く、中には仲良くしてもらっている作家さんの名前もあったりして痺れました。大袈裟でなくこちらの展示はどれも凄い素敵でした。
作家さんが在廊されていたこともあり、自分が特に興味を持っている旧ソビエト領のいわゆる未承認国家のスナップがなんだかとても印象的でした。
ガガウズ共和国、沿ドニエストル共和国。ソビエトの死とその亡霊。いつか自分の足でも旅をしてみたいです。

それにしてもいわゆる額に飾って横一列という展示方法が逆にレアってくらいに広がる空間の使い方。こうでなくてはならないという鎖が解けた写真の展示はこれからどのようになっていくのでしょうか。
また映像はもちろん、今回だとドローイング、竹細工の立体、生け花、漫画など様々なジャンルとクロスオーバーしていく展示も印象深いです。
自分自身に何ができるかだけでなく、自分にできない何と融合していくか。
そんなことを考えました。

 

 

 

 

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