本日写真展、夜踊る神々、その熱とゆらぎの会場に実は初めて遊びに行かせてもらいました。
今回は設営含め全てをアースプラザさんの方にお任せしての展示。ドキドキしながらの訪問だったのですが、素敵で嬉しい!
ベンガル、カルナータカ、そしてケララと手探り、ぶっつけ本番で挑んだ、いわゆる古典芸能のゆらぎを求めた旅。
常に神秘が日常と並行して存在するよな大地インドであっても抗えない大きな流れ。
かつては絶対、太陽のような存在であった神々の物語も、やがて陽炎のように消えて行く定めなのか。
人に寿命があるように、神々もまた永遠には生きられないものなのか。
自分はかつて、嘘だろって話なのですが、神社の神主さんになりましょうかという話をいただいたことがありまして。基本おみくじですらひかないような、あまり日常で神様というのを意識したことのない無神論者の僕が今から、目に見えない存在や奇跡を信じるということができるのか。結構真剣に考えたことがありました。
その存在や崇高さ、ありがたみを概念や認識の中に見いだし、共有できるからダイヤモンドはただの石ではなく、通貨はただの紙ではない。同じように、そこにブレることのない信仰があり、伝統を守るという認識ではなく、神々の栄光を示す儀式や踊りが必要とされている土地では、その存在を感じることはできるのだと思いました。
その土地、その夜で感じた熱気と妖気、人々と神々の間で交わるハレとケが少しでも写っていれば幸いです。
担当してくれた高瀬さんのアイディアの吊り下げるノレン型。いい!
舞台の様子だけでなく、いわゆる舞台裏の写真も多数展示させてもらいました。
人が徐々に化粧を施すことで神をその身に宿して行く。
演者さんの中には、最初はにかんでいたおじさんが、ちょっと声かけれない雰囲気に徐々に時間をかけて変化して行く方もいらっしゃって、圧倒されました。
いわゆるコロナ禍が収まったら、また日常のゆらぎの先で踊る彼らの元を訪れたいと思っています。
ぜひ遊びに行ってみてください!
アースプラザさんではただいま並行して、ひとに話したくなる秘密のインド展も開催中!友人、知人も多く参加されているこちらの展示もまた見逃せません。インド周遊の旅の写真、ゴンド画やタラブックスの製本のノウハウなども見ることができ大満足!
個人的にはロンドン・ジャングルブックとつなみ絵が気になりました。