諸事情により1日早く搬入をしてくれた写真家のにのみやさん。
灰色の世界で一人踊る舞踏家。
その姿は少し道化のように滑稽に見えたり、どこか寂しそうでもあり、得体の知れないものに対する畏怖の対象にも見えたりします。
ウイルスと周囲に対する不信が渦巻く今。
混沌という言葉がこれほどしっくりする日々は記憶に他にないかも知れません。
そんな我々が置かれている状況を一人依代として表現する舞踏。
少しだけ自分の姿や行いを俯瞰し、自身や周囲の健康に気を使いながらも、必ずいつかは訪れそして誰かのせいにすることもできない臨終を意識することで、今日何を成すべきか襟を正すことができる。
展示を見てそう感じました。
たくさんの方に見て欲しい。
とはいえ、あまり大勢の方が集まるのは作家さんも良しとしないという意見の元、基本在廊はしない形ですが、巡り合わせがあれば作家さんに是非声をかけてみてください。素敵な方です。
またもし何人かでお連れ合わせて見に行きたいぞという方は、営業終了後などもご案内できるかなと思います。お気軽にお声がけください。