山梨県は清里のフォトミュージアムKMoPAに行ってきました。
ロバートフランク氏の展示、もう一度、写真の話をしないか。
写真が好きな人なら一度は名前を聞いたことのある巨人。もちろんオンタイムで「アメリカ人」を見たわけではないですし、当時の空気は映画や音楽などのカルチャーを通してでしか知りません。
数年前に上野で展示を見たときはその作品や作家さんが何を感じてきたのかよりも最終日に作品を破り捨てるというパフォーマンスに注目してしまった感は確かにありました。今回は一枚一枚、そして少し俯瞰して当時の高度経済成長、ベトナム戦争、ビートニクの背景いついて想いを馳せることができたように感じます。

少し年代は違いますがウッドストック、イージーライダー、ナッシュビル。
僕が改めて今、見て聴くアメリカに漂う繁栄と陽気な笑顔にぴったりと寄り添うように存在を主張する虚無感、孤独感。
そしてそれは今も変わらず、太平洋を超えてさらに蔓延するグローバルな存在に。人間の業のようなものにまで成長を続けている何かが生まれる予兆のようなものが映されているようにも感じました。

その後ほうとうを食べ、偶然通りかかった美術館で西アフリカの仮面を楽しみ、夏の終りを告げるようなひまわりではしゃいで帰路に。
写真撮っている余裕が全くありませんでしたが帰りの高速で集中豪雨とがっつりぶつかり大慌て。アマゾン川みたいに猛る路面を流れる一枚の木の葉のような運転でなんとか帰路につきました。

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