ナッと呼ばれる精霊を訪ねる旅はマンダレーが起点になる旅でした。
北部の古都。
僕が旅を一番していた時に、アジアではどこか当たり前、日常として永遠に続くものとして感じていた時の流れと柔らかな光がまだ残っている場所。
今回の旅ではバイクタクシーをよく使いました。
値段のことももちろんありますが徒歩が基本の移動手段から一転、時速50キロ。
風を切るその爽快感はちょっと言葉に、そして写真でもなかなか伝えることが難しいかもしれません。
バイク、自転車、バスの屋上、窓が閉まらない列車。
雨なんて降ると悲惨の一言ですが、それでも風を感じることは旅をする上でとても大きいと思います。アマゾンに頼んでもグーグルで検索してもあの埃っぽい風を感じることはできない、将来それができたとしてもそれは全く異なるもの。
祭りの会場タウンピョンに向かう道端ではどでかいスピーカーを積んだ露店が出来上がり、いい感じにおしゃれではないディスコ音楽が爆音で流れ、あらゆる年齢、性別、社会的地位を超えてアホみたいに踊っていました。
おひねりとして通行する車やバスからはお札がばらまかれる。
風格や伝統が大切なのではなく、皆が心から楽しんでいるか。
行きたい世界遺産や名所なんて実はもうほとんど世界に無かったりするのかもしれませんがそれでも時間を作って旅に出る理由を感じれた路上でした。