先日の14日は夕方まで営業した後、南諏訪の新野という集落まで行ってまいりました。マレビト
花祭り、霜月祭、獅子舞など天竜川沿いで受け継がれている祭りに魅了されて久しいのですが今回は初めての訪問になる雪まつり。
仮眠したりしながら西へ西へ車を走らせたりしているうちに時刻は午前0時に。いつもはこんな山奥まで来てしまったが大丈夫なのかしら。。なんて思いながらも月夜に響く太鼓や笛の音に安堵し急がねば!みたいな気持ちになるのですが、新野に到着しても耳が痺れるほどの沈黙。
こ、これは。。まさか0時を挟むということで日付の表記を読み違えたか。
氷点下を下回る夜に嫌な汗が滴ります。。
間違えていたのは日付でなく場所でした。本当良かった。。長い詩階段を上るとそこにはにぎにぎと祭りの活気が。
とはいえざっと見渡した限り、そこまで人の数は多くないように思いました。地元の人がほとんどで一部が僕たちのような外部の人。いい感じです。
ストロボ禁止というのも好感が持てました。これもう日本中のお祭りに適用させればいいのに。
おでん。そしてうどんを食べているうちに神事は静かに始まっていました。
もう一つ意外だなと感じたことに若い人の参加者がすごく多く感じたことです。
都会から戻ってきた人たちの子供の世代と話していました。
大人の人が伝統と同じくらい若い人たちを大切にしていることが端々から感じられて感銘を受けました。
積極的に大切な役回りを演じてもらったり、前座や未熟扱いするのでなく対等な目線で向かいって行かないと伝統は続かないと感じているのではないでしょうか。
そしてそれぞれの世代で固まるのではなく、あるいはそれぞれの家族で固まるのではなく、絶対数が少ない事もあるのかもしれませんが一つの大きな家族のように時にふざけあい、時に真剣な眼差しで楽器を演奏したりしていました。
そして粛々と進んでいた神事は、一気に急展開を迎えます。
消防団の方を中心に控え室のある離れの壁を一斉に角材で叩きランジョウ!ランジョウ!と叫び出すのです。一切知識ない僕は最初ハプニング発生かと思い大いに焦りました。
笹の葉がざわめき出し御舟が現れます。
紐を通したこの船に松明をつけ、大きな篝火に火を灯すのです。
山の中で満点の星の中船が火を灯し駆け抜ける。これは神話の世界の話なのかもしれません。