コンビニの駐車場で目が覚めたことは良かったのですが、草津の地で早起きするにはそれなりの訳があって、渋峠、国道では日本最高地点で雲海を拝み涙する。
そんな密かな野望を抱いていたのに寝坊。いや、まだ間に合う。
と早朝ダッシュで峠を登ったのですが、雲海は有る、が雲量増し増し。
ここから見下ろす、というスポットについてなお雲の中。灰一色のモーニング。
とはいえ途中でちゃっかり素敵なご来光は拝めました。ビバ、サンシャイン!
峠で寝るという選択肢も考えていたのですが未遂でよかった。
まだ夏と言える季節のはずがシャツ、そしてジャケット着て全然凍える冷気。
冷凍マグロみたいになったボディを解凍するために草津の温泉に。
王道で恐縮ですが西の河原。全裸で仰向け、雲を眺めそのまま爆睡する愉悦。
最高でした。
西から攻める。9時半のオープンに合わせて六合エリアから徐々に東へ。
このエリアのメインは長英の隠れ家「湯本家」。
日本昔話もびっくりの古民家をうまく使った怪しくも美しいインスタレーションが次から次へと。
特に心に残ったものは西島雄志さんの空。青空の下、そして蔵の中で静かに佇む空虚な鹿。
これだけのために訪れる価値のある作品だと思いました


十二みます、そして沢渡温泉郷へ。
沢渡エリアはどことなく難解な作品が多かった印象があったのですが、近所の旧沢田小学校を含めて今回のハイライトのひとつだった思うような展示を見ることができました。
静まり返った民家の中で覗くVRの作品、古い学校の教室から差し込む光の中で見る写真作品、そして中国の作家さんの笑顔についてのインスタレーション。
こういった視覚で楽しむ作品と民家の中を植物で満たす、あるいは校舎におもむろに木材をぶっこむ、といった力技の作品がすごくいいバランスだった印象を受けました。
そして何より秋晴れの下、コスモスが咲き始め心地よい風が吹き抜ける土地の素晴らしさに僕はもう完全に持っていかれてしまいました。




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください