%e5%90%8d%e7%a7%b0%e6%9c%aa%e8%a8%ad%e5%ae%9a-910 キューバの旅をもう少しだけ。
ハバナから憧れだったキューバの象徴、長方形のみで形成されているような、イカしたキャデラック(?)で友人から勧められた中部の町、トリニダーを目指しました。
シェアタクシーとは思えないゴージャスな外見、そしてお客様を載せる車体とは思えない、室内を黒く染め上げる排気ガス。このギャップも含めて、どこかメタファーのような車はガタゴトと不穏な音を立てながら進んでいきます。
ちょうど旅をした前年からだったでしょうか。キューバでもいわゆるクラシックカーではなく、プジョーやトヨタといった海外の、エコでで丈夫、燃費も良く、そして味気ない車が道を走り出したと聞きました。
やがて消えゆく時間の中で、古都への旅路は始まりました。
%e5%90%8d%e7%a7%b0%e6%9c%aa%e8%a8%ad%e5%ae%9a-934 宿はいわゆる民泊。ハバナでお世話になったおばさんのいとこ?の家にお世話になることになりました。
この辺りは夕食付きが基本、そして、そしてトリニダーでの夕食はロブスターが基本!なのだそうです。ついたその瞬間からハングリー。

宿のベランダから眺める風景はのどかそのもの。
サトウキビとタバコを生産するために生まれた石造りの町は、静かで、そしてとても柔らかい光に満ちていました。
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%e5%90%8d%e7%a7%b0%e6%9c%aa%e8%a8%ad%e5%ae%9a-1127近郊のサトウキビ畑に聳えるイスナーガの塔。かつては数万人にも及ぶ黒人奴隷がこの地に運ばれ、働き、やがて死んでいきました。
そして、見つめるものがなくなった今。
%e5%90%8d%e7%a7%b0%e6%9c%aa%e8%a8%ad%e5%ae%9a-1101-2 笑顔が農園を満たしていて、月並みな感想ですが、それがすごく嬉しかったです。
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排気ガスと利便性。革命とアメリカ。均衡が揺らぐ、そんな最後の瞬間でもトリニダーの光は変わることなく、静かに時を満たしていました。

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