山下裕さんの展示が12月2日より始まりました!
チベットのハレとケ。
一部の旅人を除き日本で日常生活を送っているとほとんど交わる機会を持たない土地チベット。未だ神秘という言葉がよく似合う、雲の上の大地で、今日も繰り広げられる日常と非日常の、静かではあるけれど確かなリズム。
当たり前の話ですが彼等もご飯を食べ、恋をして、よく眠り、夢を見ることでしょう。
同じ一人の人間だからこそ、伝統と誇りを失うことなく、また不当な権力の弾圧に屈することなく、生を全うする姿に僕は心を打たれます。
少しでも多くの人が写真を通して彼等のことを知り、そして色々なことを考えるきっかけになってくれればと思いました。
こちらは恒例の準備タイム。手伝いに集まってくれた友人の皆さん、酒飲みに来たはずが流れながれて寸法を測ることになった人達、様々です。
展示を終えたばかりのアンダマン・マツイさんの姿も。
山下さんがすごいなーと思うことは、日本でもチベットの言葉を学び、彼らと通じ合う中で写真を撮っているということ。
考えてみれば当たり前のことなのですが、留まらず流れるだけの旅人に、その土地の分かることなんてごくわずかです。
語り、語り、また語り、初めて見えてくることをこれからも写真に収めていってほしいなと思いました。