実は二ヶ月ほど前にプリンターを買いまして。
今年色々旅をした南の島国の写真を印刷したい。そんな密かな野望を胸に、毎日お店にプリンターを持ってきていたのですが、こいつが実に15キロ。
そしてなかなかにハードワークな日々が続き、毎朝顔を真っ赤にしながらプリンターを運んでは静かに持ち帰る日々が続き、いつしか車の中の重鎮となり、どうしたものかと思っていましたが、本日ぶっちゃけ暇でして一気に怒涛の印刷作業。
印刷自体はもちろん初めてではないのですが、サイズもA3ノビと言う大き目、また顔料というインクを使うのも僕は初めてです。
それ以前の問題として用紙を裏表逆にマシーンにぶち込んだり、印画紙に何かの汁ぶちまけたり一筋縄ではありません。
そして何よりも大問題なのは印刷してみて改めて気がついたのですが暗い写真が実に多い!ディスプレイ眺めているうちはいいですが、飲食店で人様の前に飾るのに適しているとはあまり思えないものばかりでした。
しかし時は奇しくもハロウィン間近。
若干妖気漂うフォトグラフも大目に見ていただければ幸いです。
それにしても大きな紙に伸ばして、額に入れて、壁に飾る。
へたっぴとか空間に合わないとか色々言い訳はありますが、正直言うとやっぱり嬉しいし楽しかったりします。
インドネシアと沖縄。たまにフィリピンと台湾。
環太平洋、アーキペラゴ、そして海を越えて共鳴する文化、命の果てとその先の風景。
なんだかニライカナイに夢中になった一年でした。
写真はジャワ島プランバナン。
死後の世界を知るアンガマと少女。
トラジャの牛は聖なるもの。故に屠るものでもある。
教会の中庭で猛る山羊。イスラームと仏教、そして我々のような無宗教が混じり合う東南アジアにおいて、フィリピンのカトリックは特異点。
満月と羅刹。
これは大きく伸ばしたい!あるいはうーん、イマイチ。ってのも幾つかありまして。ぼちぼちと色々変化していくと思います。