今回の沖縄旅の目玉は民泊だけでなく、数あるアクティビティの中から2つ、やんばる、東村ならではのプログラムをモニターとして体験することなのであります。
それはなんとも嬉しく、そして初めての責任感を帯びた旅となりました。
初日那覇の飛行場降り立った印象は、涼しいを少しだけ超えた、言うならば寒いという感覚。2月です、当たり前の話なのですが。
熱帯特有のむわっとした甘くそして少し饐えたような熱気を予想していた僕は、シーサー作りや紅染め体験をキャンセル、シュノーケリングと海釣りと海人一点賭けの勝負を仕掛けたのですが。。文字通り暗雲が立ち込めてまいりました。
修羅の道を選んでしまったのか。。そんな想いで翌朝を迎えたのですが、天気はがっつり回復。青空です!気温も、まぁ、なんとか。。
それにしてもこの海!コバルトブルーの海に漕ぎ出すsup。
北風も、そして自身が泳げないこともこの時ばかりは忘れていざ大海原へ!
シュノーケリングを堪能。
救命道具を装着してでの洋上浮遊だったのですが、やはり潜りたいとの欲望がムクムクと湧いてきます。
先入観なのか、がっつり息を吸い込んでざぶんと潜るのですが自身の身体が完全に浮き袋になって沈まない、しかし逆に息を吐いて潜ると酸素が足りない。その繊細なバランス感覚がなんとも難しい。
親切なガイドさんにの助言に従うと、あら不思議!こんな僕でも徐々に、徐々にではありますが、アザラシ気取りで美しい珊瑚や熱帯魚を愛でることができました。
がぼがぼ言いながら、どでかいなまこ接近。よく言われることですがこれ最初に食べた人、超人っす。
ちょうど新春に写真を展示してくれた素潜りの達人チハルさんが、人間はトレーニング次第で10分以上、そして100メートル以上潜ることができるという話をふと思い出し改めて人間賛歌。
美しい熱帯魚やエビとかもいたのですがピントがまるであっていなかったりして。なまこですみません。魚人への道は一日にして成らずです。
美しい海にアドレナリンでまくっていましたが陸に上がり風に吹かれるとやはり縮みあがります。海パンからコートへ。
ここからは自由時間なので、海洋公園近くに有るふれあいヒルギ公園へ。
共同売店が目印なのですがかなりいい感じの時の流れ。
主に大根を販売しています。
大根を抱きしめたくなることって人生にそう何回もあることじゃないです。素晴らしい。
さて、天然記念物のマングローブ林。カヤックで川を遡っていくのが一番の楽しみ方だと思いますが、僕は遊歩道を進みます。
その密っぷりたるやものすごいのです。直立ごぼうとでも申しましょうか。
海水育ちというハンディキャップ(?)を物ともせず独自の生態系を営んでいく姿に感銘を受けたり。
こちら種子。美しい造形。
残念ながら持ち帰りは御法度です。増えすぎるのでしょうか。
鶴見川がマンウローブ化する姿は妄想にとどめておきます。
一人マングローブの中を彷徨う昼下がりも悪くないです。シュノーケリングではしゃぎすぎたのか何だかドリーミー。
こちらはヒルギ林から少し離れた場所にあるサキシマスオウノキ。宿泊でお世話になった宮城さんが教えてくれたのですが、まだあまり知られていない名所なのではないでしょうか。
それにしてもこの板根!たまりません。
拝所も設けられていてとても清らかな雰囲気のする場所でした。
本当に静かなのに気配に満ちていて、そしてそれが全く自然な感じがする。沖縄にはこうした不思議な場所がまだまだ存在できる深みのようなものがある気がします。
シオマネキ像と。
むくんだ顔、せっかくのカニバサミを生かしきれないダブルピース、露骨に大地に置いたカメラ。何より死んだ魚のような瞳。
ヒルギ林に謝罪します。
気を取り直してこちらは翌日。そうです。ウミヅリ体験!!
これは偶然なのですがこのプログラムの船長はまさかのホストフォミリー、宮城さん。
ダサい所は見せられません。俄然気合が張ります!
思えば、学生時代、小田原の港以来かもしれません。
その時は釣るよりもテトラポットを這い回るカニを手で捕まえることに夢中になったりしました。しかも帰りの車の中でバケツひっくり返したりして大惨事に。
しかし今はそんなことはどうでもいいのです。
ヨーソロー。結構揺れます。そしてかなり遠洋まで。。
酔い止めに空を仰ぎます。立つことはもちろん、もう座ってもいられません。
そんな中ひょいひょいと竿やリールを運転しながら準備していくキャプテンの勇姿たるや!
陸から大きく離れた大海原、それでも色々飛んできたりもします。
スネオみたいな髪型に。陸の常識は一切通用しません。
さて肝心の釣りですが、まず驚いたことは電動リール、じつに水深100mまで針を降ろします。そこでくいくいっと針を動かして静かに待つ。
最初のアタリが来るまでの緊張感。魚に突かれているような気もするし、ファントムな気も。
海底と糸一本つながり静かな死闘。
そして釣れました!お兄ちゃんみたいなヒゲ魚さーと笑う宮城さん。正直めっちゃ嬉しいです。
こんな感じでトロピカルな色合いのお魚が僕は4匹、どれも小田原時代の10倍以上のサイズ!
はしゃいでばかりもいられません。しっかり血抜きをして、美味しくいただかなくては。
漁とか狩とか苦手なタイプかと思っていましたが、自分の手で命をいただくという行為は、普段魚や肉を扱っている自分にとってすごく大切な時間と経験になりました。
必要な分だけ、余すことなく頂き、感謝する。そして自身も場合によっては命を奪われることもある、そういったことを改めて肝に銘じて。
それにしても貴重な時間と体験をさせていただき、本当にありがとうございます。
少しでもご興味のある方は是非、やんばる、東村に遊びにいらしてください。
一番の魅力である村の人の人柄は実際に訪れてみないとわからないと思うのです!