とにかく日数に限りのあるハワイ滞在。
公共の乗り物、あるいはツアーと違い我々ファミリーが選んだレンタカーのいい所はなんといってもその自由度ではないでしょうか。
8時が始発、終電は21時とかそういうシステムに縛られずに、こちらの都合で動き始めることができる、その感覚はさすがです、皆さん早起きするわよー!と前日から気合十分。
で、起床時間まさかのAM5時。早すぎかとも思いましたが。。その気合いが嬉しいじゃないですか!まずはロングドライブに備えてスーパーマーケットへ向かうのでありました。
そうなのです。レンタカー屋もそうなのですが、この大型スーパーの営業開始時刻もまさかの5時。何かの間違えかと思いましたが確かに営業してらっしゃる。
やはり観光客のニーズがあるからなのでしょうか。いずれにせよ皆さんのんびりアイランドライフを営んで、仕事は、まぁぼちぼちと、なんて勝手に思い込んでいた自分がなんだか少し恥ずかしいです。
写真は営業時間と関係ないペットフード。うちの場合、留守番しているのは猫なのですが、油断していると白い歯に目がくらんで、ついジャケ買いしそうになります。
見るもの全てが新鮮で巨大なアメリカのスーパーに少し浮かれて。M&Mをカラーテで襲撃。
長いドライブに備えてグラサンも吟味。メガネonメガネ対策としてステッカータイプの販売を切に望みます。
当然買いましたSUSHI!マグロ&アボガドでしょうか。そしてやはり気になるのはそのロール。米in、海苔outではなく、海苔も具と見立てるそのusaスタイルに一人感心しながら、ぐんぐん時計回りに進んでいきます。
我々が滞在しているのはコーヒーでも有名なコナ。そして目指すは真逆に位置する第二の町ヒロ。
日本が誇る火の山、マウント阿蘇でも見かけた、こんもりタイプ。
溶岩質の大地、故に樹が育たないからなのか。
おろろーん!とか叫びながら駆け上り転がり落ちたい、そんな理由や目的の無い原始衝動に駆られます。
そして嗚呼、絶景かな、ワイピオ渓谷。
これ以上進むには4wd、あるいは馬車(?)が必要とのこと。
この先はハワイ上級者向けの秘められた地。いつか自分もマイ馬車で、その静かなる浜を目指そうと思います。
ワイピオからさらに東へ。かねてより噂に聞いていた憧れのホノカアへ。
おっさんもおばはんもかわいらしい女の子もこの街に来ると皆ボーイの眼差しに。
特に妹はこの旅一番の興奮を記録。
はりきりすぎて出発したせいか街は未だフル稼働ならず。あの映画の舞台となったピープルズシアターも閉店。いつかのカモメ食堂の様に外から眺めるにとどめるべしか。と、思っていたらふらっとオーナーの方が通りかかってよかったら中見ていきますか?との申し出!
素敵な話過ぎてインドあたりだと訝しんでノー。。とか言っちゃいそうですがここは楽園ハワイ。
劇中と変わらぬ、いやそれ以上のステキ空間に悶絶。
劇場内部も!しかもこの日は映画でなく地元の方のフラのミーティングがあるとの事でまた興奮。
観光客向けのショーとしてでなく地元の方による普段使いのフラ。心から見てみたかったのですがこの日はマウナケアに登りに行く予定が。。突貫旅行のアホー!
さ、さらには上映室まで。。いいんすかこんなワタクシメを心臓部とも言える劇場のコアに招き入れてしまって。。ノスフェラトゥのポスターと忍者ダーツがイカす!
こんな仕事場で大好きな映画しこたま流して、仕事終わったらサーフィンして、美女と太平洋に沈んでいく夕日を眺めながら飲むピニャコラーダ。あ、今跳ねたのはクジラだよね?!。。。そんな妄想から覚めると隣にいるのはおかんだったりしまして。。
本当にありがとうございました。ホノカアボーイ、まだご覧になっていない方いらっしゃいましたら是非。実話を元にした疲れた身体にやさしく染み渡る、そんな映画なんです。
そして、おそらくはホノカアを訪れる日本人の9割が訪れるであろうマサラダの名店、tex drive inさんへ。
上手く言えませんが、まだやわらかい日差しが、遠くで静かに波打つ海が、そしてほどよく日に焼けた地元の方々の静かで満ち足りた時間が、奇跡的に調和していて。
けっこう色々な所で目にする盆栽ポスター。クリエイト!
先日大宮で盆栽美術館訪れてから心に松が生えていた自分としてはこの環境が本当にうらやましくて。
マサラダ君がマサラダを食す時。
まぶされた砂糖を一本一本きれいに舐めてからまたかぶりつく動作がなんとも愛おしかったです。
名残惜しい。実に名残惜しい。そんな思いでホノカアを後にしてヒロを目指します。
途中有名なアカカの滝を見学。
鳥の鳴き声がこだまする密林の中、ひたすら落下していく水。これだけの豊饒さを目にして再び日本でやっていけるのか。少し心配です。
アカカの滝から少し人里に。本当に小さな町ホノムへ少しだけお立ち寄り。
ここには舌の肥えた友人がオススメしてくれたスーパージャム屋さんがあるのです。
それにしてもただでさえのどかなハワイ島にあってこの辺りのそれは群を抜いています。
閑さや岩にしみ入る蝉の声に通じる乖離感すら感じる日差しと静寂。
1910年から2015年。115年という年月はそれ自体になにか磁場の様なものを生じさせる凄みを持っているような気がしました。
店内には色とりどりのジャムがぎゅっとつまっていました。自分が食べたのはパパイヤ。ほっぺた二つがどすんと音を立てて落ちるほどに美味しい!
ペンギン坊やもご満悦です。
素敵な時間とお土産をありがとう。また会いましょう。アロハ。
- weatherreport 2016 0107 光の終わり、そして海へ。
- ハワイ南回り。教会と波、境界線のシェルター、ウミガメとカフェ巡り