ランガナータスワーミ寺院は町の中心地から2,30分バスに揺られて辿り着きました。
そこそこの長旅なのですがそのバス乗る前からゴープラムと呼ばれる塔門が見えるという巨大っぷり!実に72mにも達するとのこと。
自称ゴープラムニストの私としては世界最大のこの神々の宴を楽しみにしていたのですがまさかの改装中!ま、バス乗る前から見えていたので知っていましたけど。。
ゴープラムをくぐるとそこにはまたゴープラム。その先もまたゴープラム。
この塔門と塔門の間に回廊のような市が形成されていてこれがまたなかなか興味深いのです。
様々な神々アイテムからお供え物、ドライヤー、中華鍋、牛、などなど。なんでもありです。
こちらは腕輪屋さん。スプリングマンかってほどに装着してるおばさまをよく見かけます。体毛が挟まらないかと心配ですがきっと余計なお世話でしょう。
露骨に怪しげな輩も。トラウマになりかねないディープブルー。
しかし彼女から見たら私もまた怪しげ。
境内では集団睡眠。
シエスタとかそういった牧歌的なうたたねとは違う、圧倒的な睡眠力。
睡眠という最もプライベートだと思っていた行為をシェアするこの光景に僕は衝撃を受けました。夢でしか繋がれない思いもあるのかもしれません。
集団睡眠、ヨガに続く世界的なムーブメントになる、かもしれません。
睡眠の間の横には錠前の柱。鍵を開けないと目が覚めないとかそういったファンタジーでしょうか。
この柱自体が何かしらの祭壇のようです。赤い粉末になにか本能的に訴えるものを感じます。
それにしても供えたバナナに直接お香をぶち込むアイディア。さすがです。
こちらは別の部屋の少し愛らしい神像。ハヌマーン萌えです。
誰も見ていないと思って悪事を働く人間の業への警鐘なのか。
とにかくデカい境内。洞窟の様な境内とフライパンの様な中庭をいったりきたりするのですがふと何気ない壁を見ると一面何かお経の様な文章。
よくよく見ないと気付かないのですが、熱い熱いとのた打ち回っていた熱気がふと静まったように感じました。
圧倒的な光を吸収したサリーが暗闇に飛び込んでくる姿は、まるで神話のように気高く妖艶なのです。
ゴープラムが溶けだしたのか。
覚醒と微睡の間から明と暗の間に目を凝らします。
静けさの中、ひんやりした石畳に荷物を置き、何かを確かめるように僕も眠る事にしました。
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