科学未来館で開催されていたテオ・ヤンセンのビーチアニマルと国立劇場の人形浄瑠璃こと文楽。
コンセプトやメカニズム、その容姿など全く異なる展示を訪れたのですが、命や心を持たないモノがどこか生命が持つ温かさを感じさせると言う点で奇妙な類似性を感じました。
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オランダ人テオ・ヤンセンによって生み出されたビーチアニマルはパイプとチューブとペットボトルで構成された身体を、絶妙な計算で微妙な動きをする新しい生命体。
風が吹くと体内のペットボトルにそれを蓄え動力とし、わしゃわしゃと砂浜を駆け回るのです。
もはや人の手が介入しなくても自分で風を食べ危険を避け生活を営めるまでにその完成度は高まっているとのことでした。
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一方今回幸運にも舞台裏を訪問させていただいた文楽。
初めて間近で見る人形は意外と思うほどにシンプル。
それだけに研ぎ澄まされた刀のような、技術を超えた凄みのようなものすら感じさせます。
そしてこの人形に人形遣いの方が仕草を加えるとそこに命が宿るのです。
ジェスチャーと顔の微妙な向き。これだけで喜怒哀楽が一瞬にして湧き上がるその技に感嘆します。
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しかしスイッチでon,offできる以上の力を持つ、あるいは心を持つ機械にはどこか畏怖のような気持ちも感じたりします。
前に運転していた車が鍵を抜いてもエンジンが止まらない、かなりきわどいマシーンでした。
馴れてからはモチネタみたいな状況でしたがやはり最初はハラハラしたものです。
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それでもやはり無機質な中に温もりを感じるのは人形遣いさんやテオが技術以上の愛情を込めてそれぞれの作品に取り組んでいるからなのでしょうか。
営利や功名のずっと先の純粋な情熱。
もはや人と機械、それぞれが支え合うような関係性が見る人に感銘を与えるのかもと思いました。
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蛇足ですがCM。
今発売中の横浜Walkerさんのなごめるカフェ特集の雑貨カフェでpointweather載せてもらいました。
よかったらご覧になってやってください。
また先日これにコラボした企画で横浜fmさんがpointweatherから中継の方してくださりました。
ありがとうございます!

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