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円楼の夜を体験するために、振成楼という名の楼に一泊してみる事にしました。
とはいえバスが遅れに遅れて到着時刻は20時超え、真っ暗な田舎道に射す一筋の光だけが頼り。
心細いですがええい、ままよと誘われるようにゲートイン。
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夜更けにシツレイイタシマス。
とガチガチになってる自分を予想外のガハハ系ハイテンション歓迎してくれた林さんファミリー。
正直9割以上何を言ってるかわからなかったけどこちらも助かりますわいガハハ!と応答。
いつの間にか微妙にツーカー位のコンビネーションに。
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そして飢えというレベルにまで抑圧された食の欲を満たしまくってくれた御馳走ズ!
ゴーヤ、真にウマい。
食べきれない量を出すのがおもてなしの中国と、残すのは失礼に値すると信じて疑わない日本人の食卓。風船のようにふくらんだお腹に達成感を覚えつつも降参させてもらいました。
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とりあえず一周してみようと回転を始めてみました。
一歩ごとにきしむ足元。
イメージはローマのコロッセオでしょうか。
空き部屋が目立つものの窓から漏れる光とテレビの音、あるいは夜泣きする赤子の声。
おそらく昨日や明日とほとんど変わらない日常。
そんな不変の時間が今夜もこの円の中の一部屋一部屋に存在することがなんだか嬉しくて、
ついついぐるぐる。
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自分に割り当てられた部屋はおそらく女の子の部屋なのか、日本のものと思われる美少年漫画が多数無造作に置かれていました。
このむきだしの生活感驚きつつも、徐々に不思議な安心感へ。
ただの観光資源ではなく今なお暮らす人がいることがこの奇妙な建物に命を吹き込み、なんとも言えない魅力に繋がっていると再確認させてもらいました。
ちなみにこの振成楼は土楼王子の異名を持つ業界のエリート物件。プリンスであります。
光栄であります!

6 thoughts on “spin the black circle”

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