客家円楼、あるいは福建土楼と呼ばれる円を描く集合住宅を訪れました。
中国の華北から南へ、あるいは世界中へ旅を続ける人々。
常に客人、あるいは招かれざる客であり続ける人々の家。
そのコミュニティの結束と外部からのセキュリティをつきつめた、美しくもいびつな旅する民族の家を訪れたくてはるばる上海からやってきた福建省は永定。
アモイを経由してここまで実に18時間。
これにチケット購入の荒行と待ち時間を加えると・・思い返すだけでも武者震いが。
しかしそんな苦労もなんのその。世界は確かに円かった!
回廊の内側の広場で営まれる生活。
酒を飲み続けるおじさん、ひたすら笑い転げる子供、そして丸い空を眺め続ける老人。
自分が訪れようが訪れまいが、日常は今日もぐるぐる回り続けるのです。
円楼の住人。
基本的に同棲の血族が集って生活を一にするとのこと。
陳さんなら隣人も陳さん。対面も陳さん。
アパートレベルの土楼から村、社会を形成している巨大なものまで。
シンメトリーに、中心から開花するように広がっていく様式は・・我感円美!
井戸もバケツも等しく完全な円。3.1415926。
円楼の中では客家が。井戸の中では金魚が。
円の中で封印され外に流れることの無い時間。円の中で完結した世界。
- For her fake Chinese rubber plant
- spin the black circle
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