初めてお会いした時はお客さんとしてお店に来てくれた陸くん。
いつの間にか仲良くなっていた彼との再会はガンジスのほとり、バラナシの安宿、その名もサンタナ。
インドからパキスタン、そしてイランへと旅を続ける予定ですと出発前に話してくれた彼はそこでお客ではなくスタッフとしてその宿にいたので二度びっくり。今度は僕がお客になったということです。
最初はなぜに??と訝しんだものですが、いいですねその自由さが。
かつてこの地を旅して、人間は犬に食われるほど自由だと綴ったのは藤原新也さんだったでしょうか。
そうなんです、人間は旅の途中で宿のスタッフになるほどに自由なのです。ましてやその地がベナレスなら。

そんな奇特なアミーゴが惚れ込んだ街。僕も含めて多くの旅人が訪問者として撮ったガートや路地を日常としてどう見たのか。楽しみです!
展示は4月の21日から。お楽しみに。

以下プロフィールなど。

矢萩 陸 YAHAGI RIKU
1991年生まれ 山形県寒河江市出身 文京学院大学4年生
2013年に初めて一眼レフを手にし、主に旅先で撮影。以降撮影中に心躍った感覚が忘れらず、学生でいる傍ら撮影の場に足を運んでいる。昨年2017年には大学を休学し、写真を撮るために出国。他国への渡航予定もあったが、多くをバラナシで過ごすことに。
5000年の歴史を持つ言われるインドのバラナシ。
ヒンドゥー教一の聖地であるこの地では、日々宗教的な営みが繰り広げられている。
ガンジス河沿いに無数に並ぶガートには、巡礼者に修行僧、物乞い、多くの動物までもが行き交う。
迷路のような裏路地を歩けば別世界、スパイス、お香、汗、糞尿の匂いは聖地の日常を想像させる。
方や、少し足を伸ばせば雰囲気の異なるイスラームの生活も垣間見られる。
一言では表現しきれない混沌のはびこる町バラナシを、自分の足で歩き、眼で捉えてみた。
今回はバラナシに約3ヶ月間滞在していた時の写真を展示させていただきます。
カメラ片手にガート沿いを歩き、この地に思いを馳せる毎日でした。
あまりの情報量に、自身を見失いそうになってしまいそうになることもしばしば。
それでも、少しでもこのバラナシの混沌を自分なりに表現したいと撮影しました。

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