その命、いただきます。

On 2016年6月29日 by pointweather

名称未設定-2867タナトラジャではバイクの運ちゃん兼ガイドの相棒ベニー氏と一蓮托生。
どんな人なのかしらん。。と若干ドキドキしながらお尻に乗せてもらうわけなんですが、どちらかというと寡黙な職人タイプ。かつてはマカッサルで商社に勤めていたという話からも察せられるようにしっかりした人柄にも好感が持てます。名称未設定-1050そんな彼が最初に案内してくれたのは週に一度?の野外市場。各地から集まったご自慢の豚、そして水牛達。各々また旅立っていく場所です。
日本だと当然この先は命をいただき、食料として加工していくのですが、トラジャの場合はそのまま冠婚葬祭の供物、あるいはまた労働力として活躍することもあるようです。
名称未設定-1054この表情。。
僕も毎日お肉を調理してお客さんに提供する、そんな商いをしております。
いただきます。命をいただいています。
毎日、毎食はなかなか想像することは難しいかもしれませんが、当たり前ですがその食べ物は全て生き物であったのです。
命を頂いて我々は命をつなぎ、また新たな命につなぐ。
日常はそういうギフトの賜物ということ、そういうことを特に食に関わる自分は改めて知っておかなければいけないと思うのでした。
名称未設定-1072あるものは背負って運ばれ。。
名称未設定-1057またあるものはバイクにて。まだピチピチに生きてらっしゃるわけなのですが危なくないのでしょうか。
名称未設定-1078ぶーんって。。
名称未設定-1056これだけの数がいるとやはり鳴き声もオーケストラ級に凄まじくて。
嵐のようなハーモニーに全く動じることなく、瞬時にこれだけの豚の中からイキの良し悪しを見分ける職人達のスキルは流石の一言です。
名称未設定-1061写真だけ見ると一瞬和みます。
名称未設定-1118まったりと。。
名称未設定-1113しかしこちらのぶーちゃん達、大切な商品ということもあるのでしょうが、一匹一匹大切な命ある生き物としてきちんと扱われていて。
水をかけてもらいスヤスヤ眠っております。
名称未設定-1085ちなみにこのスラウェシはキリスト教の方がたくさん住んでいて、特にここタナトラジャはその比率が多いようです。故にイスラム教のインドネシアにあってこのような豚のマーケットが盛大に行われているのです。
しかしあまり知られていませんが残念なことにスラウェシのキリスト教とイスラム教の間では大きな紛争も起きて。
テロリストの介入もあったようですが同じ島の同じ村で、ただ信じているものが少しだけ違うという理由で殺し合う人間の愚かさ。やるせないです。
ドライバーのベニーに何気なくラマダンしなくっていいの?って聞いたら宗教が違うんよ。けどリスペクトはもちろんしてるよって言っていて。
そんな本当にわずかな当たり前の気遣いが大切ですね。
名称未設定-1097おっさんのブロマイドみたいな写真
名称未設定-1122ここからは水牛ゾーン。バッファローソルジャー。僕も牡牛座生まれです。
名称未設定-1135牧草をお口に放り込む簡単なお仕事ですが、こう言った愛情大切だと思います。
一頭数十万円から数百万円するそうです。
彼らの年収を僕はよく知らないですが、物価から想像する限りであまり高いとは言えないと思います。
人生のハイライトはいつやってくるかわかりません。
名称未設定-1169ガタイのでかさ、角が立派、などなどもありますが決定的なのは色。
黒がノーマルでアルビノがハイグレード、そしてその中間のマダラがプレミアムなんだそうです。下手したら、ていうか普通に家買えちゃうレベルの一頭もいらしゃるようで。それを大胆にも屠って振る舞う葬儀。それが見たくてはるばる赤道を越えてこちらの山奥までやってまいりました。
名称未設定-1161傘と水牛と私
名称未設定-1214何なら僕も混じって水かけてほしいほどの熱気です。
名称未設定-1200なるほど。白っぽいやつは個室があたえられておりました。
言っちゃえば生贄。死後、亡くなった方と一緒に天国に行くために屠られる家畜。
確かに残酷かなって思うところもあったりもします。

けれども。もし自分が立場逆だったら工場の中で誰からも気にされることなく数字で管理されて生まれて、少しでも安い値段付けられるように育てられ、効率よく殺され、いただきますって思われないで死んでいくのとどっちがいいかなって考えたりもします。
殺さなくってもいいんじゃないのって思うのは文化の違いであるだけで彼らにとっての必然にとやかく言うことはないです。
尊厳、これが一つキーワードなのかもしれません。
名称未設定-1150この後は僕もお葬式に参列するため山奥に向かいます。
ちょっと遠いよってベニーさん言っていたけれど、45度とか超えるんじゃないのかって獣道を越えていく旅路になるとは夢にも思いませんでした。。

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