最後の街

On 2016年5月23日 by pointweather

名称未設定-4538ラジャスタンからの夜行列車は勝手知ったる、はずの三段ベッドのボロトレイン。
自分の席に知らないおっさんがアザラシのように眠っていたり、ひどい時は上段で僕が眠っているにも関わらず魚を炭火で焼き始める輩がいたことも。
まぁそんな珍事件もいつしか日常になって、自分も知らんおっさんの席で眠ったり、誰かを燻すこともあったのかもしれません。
しかし10年。歳月を経て久しぶりに乗ったインドトレインは定時に来て定時に到着。
そのくせ進化していない内装、そして閉まらない窓から吹き込み続ける風は予想以上に僕の体を蝕み、なんだかその事が、長くなった旅を切り上げ帰るべきところに戻らなくてはいけない、そんなことを感じさせたり。名称未設定-4552とはいえそこはデリー。やはり一筋縄ではいきません。地下鉄が混んでいる時間帯、そしていつかは消えていくのかもしれないリキシャを噛み締めるように乗らなくては。
そんな奇妙なセンチメンタルを拗らせてわずか地下鉄一駅の距離にある安宿街までお願いしますなんて頼んだら実に一時間近くかかりおった。
どこをどう間違えたのか野菜市場の中に突っ込み、道を塞ぐ野菜の箱を自分が動かしたりしながらのハードな道のり。
挙句最初に決めた料金じゃ割に合わんというお会計時の先方の言い分。
いいですね。ファイティングスピリットが湧いてくる街。ただいまを言うまでは修羅の道です。
名称未設定-4557路上の石仮面屋。間違えなく買っておけばよかったです。
名称未設定-4559まぁ、お約束も。feat.ポンタカードといったところでしょうか。
してもドラエマンって響きはじわじわきますね。
名称未設定-4561愛すべき雑踏。正直に言うと僕はあなた方が羨ましい。
名称未設定-4576人の海を彷徨う探求者と出会う。
名称未設定-4590南インドのティルチラーパリから始まった旅ですが不思議とモスクを始めとするイスラム建築を訪れる機会がほとんどありませんでした。ラジャスタンのアジメールくらいなものかもしれません。しかしあちらは聖廟。
というわけで最後の最後で訪れたのがジャマーマスジット。名称未設定-4592下町オールドデリーの雑踏、チャンドニー・チョークを彷徨って彷徨ってようやくたどり着いたマスジット。この辺りは同じデリーでもコンノートプレース辺りのキテいる新興国インドとは何もかもが大きく違い、以前に訪れた10年前で時が止まったような、砂塵と騒音、そして道での飲むチャイの美味しいインドでした。
名称未設定-4596ムガル帝国の建築マニア、シャージャハンが築いた世界を見渡すという名前を付けられたモスク。
さすが皇帝の仕事、物凄い存在感です。
名称未設定-4603当たり前ですが現在も信仰の場所としてデリー中のムスリムの想いを一身に受け止めるこの空間。
名称未設定-04-2祈りを捧げる先は遠く西方、メッカ。
同じ時刻に何億人という人が同じ方向を向いて祈りを捧げていることを、ご存知でしょうか。2100年にはキリスト教を抜いて世界位1位になると言われているコーランの民を僕達はもっと理解する必要があるのではないでしょうか。
名称未設定-4666モスクを後にして、いよいよ帰路に。
鬼門だと長年恐れられてきたデリーのインディラ・ガンジー国際空港と僕が滞在していた安宿街サダルストリートは今やメトロで結ばれているようでして。
そんなこともつゆ知らず、私は現地の人が親切に教えてくれる空港への行き方をそんなわけないよ、騙されません、みたいなリアクション取り続けておりました。恥ずかしい。

エアアジアでティルチラパッリに入国した今回の旅ですが、巡り巡って帰りはがっつりエアインディア。アホほど充実したインド映画を見ながら東の空へ。
予想の何倍も時間のかかってしまったインドの旅の話もようやくここでおしまいです。
また10年後にでも訪れたいな、なんて帰国時には思っていたのですが、早ければ今や来月にでも訪問したい欲望を駆り立てる国インド。恐るべしです。

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