まだ暗い夜のプシュカル。牛だけが彷徨う路地を抜け最後の目的地、ジョードプルへ向かうバスに飛び乗りました。
名称未設定-4008

名称未設定-4131日も昇り、花売りが準備を終える頃にバスは出発をして、ブルーシティと呼ばれる瓦礫の中に劇的な青を彩る藩王の街ジョードプルへゆっくり進んでいきます。名称未設定-4132元々はハイカーストに位置する人々の選民的な理由で始まったとされるこの青壁。
その風習だけが定着して今、荒野の中にこのオアシスのような安らぎを与えてくれる青い色彩だけが残ったそうです。名称未設定-4313マハラジャの王宮を中心に複雑に絡み合うように広がっていく路地。ジャイプルのピンク、ウダイプルの白、そしてジャイサルメールの黄金と個性豊かな色彩で分かれているラジャスタンの街ですが、やはり自分にとっては青。
荒野に広がる水路のような道筋は絵に描いたようなエキゾチックです。
遥か西、遠く欧州のさらに先、モロッコのシャウエンという青壁で有名な街がありますが、いわゆるジプシーの歩んできた大いなる旅路の起点と終着にそれぞれに似た青い街があることはなんだか悠久のロマンのようなものを感じます。
名称未設定-4202-2駄菓子屋も染まっています。
名称未設定-4158-2青路地01
名称未設定-4149-2青路地02
名称未設定-4146こちらは中央広場。荒野に生えるビビッドな姉妹。当たり前ですが青くないお家も結構あったり。
名称未設定-4203青路地03
名称未設定-4347青路地04
名称未設定-4467青路地05

名称未設定-4515路地と路地の交差するところ商店があり、広場があり、そして寺院があります。
人が交わりまた離れる青い辻。迷宮にも法則があるのです。
名称未設定-4327灼熱の日差しの中静まり返る路地をひたすらに彷徨います。ジョードプルに限った話ではないのですが、積極的に迷おうと思って路地の深みに飛び込むのが大好きです。そしてその後、本格的に帰れなくなり嫌な汗を流す。
今回もがっつり迷い、汗をかき、絶望的な気持ちになりながらも無事生還して、嗚呼よかったなーなんて一人つぶやきながらチャイをすすったりして。非生産的な時間の使い方にこそ訪れる悦。
それはともかく、写真、少し数が多いので二回に分けて投稿させてもらいます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください