reinbpw004s3月9日、新月の夜。
古くからの友人、元白楽の雑貨屋さん、ie+のツリさんの企画による坂口火菜子さんの語り・虹の戦士がお店で開催されました。
カナダに居住区を持つクリー族との交流を経て古くから伝わる語り、虹の戦士を今の世に伝えていく坂口さん。
この虹の戦士、特に北山耕平さんの翻訳による一冊は評価が高く、現在でも多くの人に読まれている物語だそうです。
そして今回の一人語り、僕は最初詩の朗読の様なイメージでいたのですが、予想をいい意味で超える濃厚な世界が繰り広げられることになりました。reinbpw008s坂口さんは演劇、そしてパントマイムを経て今の語り人の世界に足を踏み入れたそうです。あるいは必然だったのかもしれませんが、その物語を語る時に輝く、何かが憑依したのではと訝しむほどの表現、感情、抑揚に僕の心はぐいぐいと引き込まれていきました。
reinbpw003s外はしとしと降り続ける雨。
それは少し夢の中にいる時の気持ちに似ているような気がしました。
知識としてしか知りませんが、いわゆるビジョンクエスト、あるいは世界中の儀式、祭礼の時に感じるのではないのだろうかと思う意識や理がぼやけたような、奇妙な磁場。ゆっくりといつもとは違う流れで時間が過ぎていきます。
reinbpw001s本格的な作法で入れられる台湾茶も不思議と場の雰囲気にあっていて美味しかったです。焚火をイメージして深入りの茶葉を選んで下さったそうです。演出が細かい!
reinbpw006sなぜ偉大なるスピリットは白人がインディアンの土地を奪う事をお見逃しになっているのか。
小さな童が老婆に問いかけます。
いわゆるインディアンがフロンティアスピリットという名の元に略奪の歴史を経験したように、世界中で繰り返される侵略、略奪。
チベット、アボリジニ、アフリカ、アステカ。あるいは今も世界のいたるところで繰り広げられている利権と欲望による負の連鎖。
神や精霊の沈黙に明確な答えを出せる人はおそらくいないと思います。だけれどもそこには必然性があって、今は未だその過度期にいるという答えは不思議と心になじむものを感じました。
reinbpw005sより深い話をしたい方は是非坂口火菜子さんの語りへ。
あんまスピリチュアルなの苦手だよーと言う方も、一つのライブとしても凄く興味深い体験ができるのではないかと思います。
5月には九州でクリー族の伝統的な儀式、women’s ceremonyも行うそうです。ティーピーの中で4日。女は胎内を連想させる空間で時を過ごし、男はその外で火を守る。
こちらも興味のある方は参加者募集中との事です!

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