maunakea11ハワイ最高峰マウナケア。標高は4205m。
海抜ゼロから一気にそびえる峰はキラウエアなどの火山と比較してもやはり迫力があります。裾野を海底としてカウントするとその標高は実に10,203m。エベレストを大きく凌駕するとんでもない規模に。
地球規模の地殻のうねりを感じることのできるこの神峰に甥っ子ちゃん三歳とおかーやん70overを連れていく、それは大きな難関であると同時に彼等にとって一生の思い出になるのかもしれない。
天空引率。そんな使命感を胸に鼻息荒めでハンドルを握るのでありました。
maunaそんな熱い想いをよそに甥っ子ちゃんはぐーすか寝ております。
maunakea01一見すると結構地味なマウナケア。エアーズロックとかそういう印象です。
maunakea03jpg州道200号。通称サドルロードをぐいぐい進んでいきます。荒野とも山道ともまた違う独特な車窓。強いて言えば牧歌的。
maunakea02jpgこんもり具合がお見事な丘。抹茶とかふりかけたふわふっわのデザートみたいじゃないですか。
maunakea04jpgそれほどがっつり登ったー!って勾配を感じないままいつの間にやらの2800m。こちらオニヅカ・ビジターセンター。
ハワイ出身の日系の宇宙飛行士さんの名前を冠した星空観察の名所なのです。
こちらで少し休憩がてら情報収集を行います。
日本を出る時はツアーを考えていたマウナケア。乗り換え時のホノルル空港で意外と普通に登れますよと聞いてここまでやってきましたが、はたしてはたして。
maunakea05jpgここから先は四輪駆動のみが進めるタフな登り坂。
オニズカの主みたいなおばちゃんに結構急な坂なんですか?なんて探りを入れてみると,あたしゃ言ったんだよ。。何て言いながらひっくり返った車の写真見せられて。緊張感が走ります。
maunakea16途中まではおかんと甥っ子ちゃんの体調も心配だし、タイヤのパンクやブレーキの故障などなど不吉な未来で頭がいっぱいになってしまっていましたが、途中からはまさかの舗装道路!
陽もいい感じに沈んできた頃、そしてついに、頂きが見えてまいりました。
maunakea13R2-D2を思わせるキュートな天文台。たまりません。
maunakea07お姉さんはフラを舞い、この天井世界を謳歌してらっしゃいました。
maunakea14おかーやんも元気そうでなにより。
maunakea08普段上にある物が下にあるだけで僕は興奮の坩堝です。
maunakea12甥っ子ちゃんもおかんも恐れていた高山病にはかからず、ほっと一息なのですが、その一息が苦しくてぜーぜー言っていたのはむしろ僕でした。。はしゃぎすぎです。
maunakea17キラウエアにペレが住む様にマウナケアにもまた女神ポリアフが住んでらっしゃるそうです。ペレが嫉妬するほどの美貌を持つ氷の女神。
白い山という意味を持つマウナケアが銀世界に染まる頃に、再び訪れてみたいと思いました。
maunakea09むしろ下りがおっかないですが、最高の夕日と少しづつ夜空に現れ出した無数の星に興奮冷めやらず、うきうきとオニヅカまで戻ります。
maunakea10見上げると、僕の知っている夜空とは違う次元の夜が広がっていました。
maunakea18スタープラチナ!楽しみにしていた長時間露光は甥っ子ちゃんがそろそろオネムになってしまったようで早々に切り上げましたが、いやはや本当に驚くほどの星の数でした。

氷のマウナケアと炎のキラウエア。
対照的な女神の住むこの島の物語は、ペレの敗北に終わるらしいのですが、それはいつ果てる事も無い溶岩による災害の終焉への希望、あるいは記録がそのまま神話になっていったのかもしれません。
森羅万象に神が宿るハワイの精神世界は古事記をルーツに持つ我々のそれに通じる所があるのかもしれません。

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