kaidanido04ターバンの渦の中に包まれる、奇妙な包容力のある一体感に浸ってしまったアムリトサルともお別れの時が近づいてきました。
kaidanido05元はと言えばホーリーを体感したくて訪れたはずのこのパンジャーブ。奇妙な手違いが重なり再訪する事になったアムリトサルでしたが結果として凄く充実した日々を迎えることができました。
偶然と選択の組み合わせで翌日、あるいはその日でさえも予定がまるで見えてこない旅の日々、いい悪いを超えた、運命めいた導きの様な確率で自分のいる場所が変化する日々に興奮を覚えます。
それにしてもこのおじさん素通りできない迫力を持っていらっしゃいました。。
kaidanido01アムリトサルからの行き先はジャイプル。昔訪れた藩王と砂漠の国ラジャスタンに向かう事にしました。
バスは少し怪しげなチケットオフィスで購入。発着所がバスターミナルではなく郊外、というかスラムの空き地だったことが大いに不安。リキシャマンも首をかしげながらの運転、案内でございました。
そして案の定、そこにはバスなんて一台も無くスクラップと野良犬がたむろする、わかりやすいくらい怪しげな負のサンクチュアリ。
とはいえ自分にできる事は待つことのみ。
kaidanido06結果、バスはやってきました。しかしデラックス寝台とはよく言えたものよ。
ノー毛布、ノーシーツ、ボロいのはまだいいとして178cmの自分の身体が8割しかおさまらないその寸法に物申したい。おまけに窓きちんと閉まらない。
それにしても昔の自分はよくこんなん隔日で乗って旅を続けていたもんだ。何も人様の役に立ってないけど、そこだけはほめてあげたいです。
kaidanido07狭、寒、臭。熟睡なんてできるわけもなく、ひたすら秒単位、メートル単位でこの夜をやり過ごす。唯一の楽しみはお夕食。立ち寄った名も知らぬ集落の食堂。
きっとこの先二度と会う事は無うけれど、一期一会を大切にしたいですね。
kaidanido03温ラッシー?カレーしかないと揶揄されるこの国の食事情ですが、少し目を凝らすと本当に多様で魅力的な美食が潜んでいることに気が付きます。
移動日の最中や前日は極力冒険しないのがポイントでしょうか。
kaidanido08そんなこんなでようやくジャイプルへ。落ち着く間もなく一気にラジャスタンを目指した理由のひとつでもあるチャンドバオリへ。
kaidanido09バスからバスへ。夜行もヘビーでしたがこのローカルバスも乗車率200%超え。
田園都市線も真っ青の圧のかかった乗り心地でしたが慣れてくるとラジャスタン特有(?)のブレスやピアスがジャラジャラついた女性陣の姿を眺める余裕も出てきたりしました。
お世辞にも豊かとは言い難い荒野に真紅のベールのコントラストは本当に美しいのです。

kaidanido10名も無きジャンクションで下車、そこからまたリキシャに揺られてようやくお目当ての階段井戸。チャンドバオリにやってきました。
思えばこの旅の初遺跡。ターセム監督のthe fall、落下の王国で一躍有名になった階段の谷。
kaidanido11無秩序に飛ぶ鳥。
kaidanido12ざむざむ下りて登ってを繰り返したいところでしたが残念ながら柵がありあまり冒険はできません。しかしわざわざ訪れる価値のある空間であるとここに断言させて頂きます!
kaidanido14再びジャンクションまで戻りジャイプル行きのバスを待つのですが、いかんせんあの200%バスにまた乗り込むのかと思うとさすがにうんざりした気持ちになります。
案の定、比喩ではなくドアから人が溢れていて乗り込む事すらかないません。そしたら男性陣がおもむろにバス後部に回り込みハシゴをするすると登っていくじゃありませんか。これはひさしぶりすぎて忘れていた裏メニュー、天井乗りの時間でお間違いありませんね?!
kaidanido20風に乗っかって、皆いい笑顔。
kaidanido16荷台送りになった外国人は珍しいのか皆さん色々かまってくれます。
僕的にはそちらも突っ込みどころ多いように感じましたが。
kaidanido17こちらは覆面お父さん。わかり難いけど父母娘の3人家族です。
kaidanido15並走するバスと目があったり。
bigsiva02並走するバスの天井とも目があったり。
bigsiva車窓(?)からの風景もファンキー。気持ちお顔もいつもより優しく感じます。
kaidanido18この人はぶっ飛んでいて皆にクレイジーって笑われていて。本気か冗談かわからないけどトイレに行きたくて我慢できないと言いだしておもむろに走行中のバスの天井からハシゴを降っていきました。何が起きたのか、僕には想像する事しかできませんが。。
kaidanido19さすがにトンネルはおっかないっす。
bigsiva03少し肌寒くなってきたかなと言うタイミングでジャイプルに戻ってきました。
ジャイプルは前回訪れた時あまりいい思い出が作れなかったのですが、今回はそのリベンジの様な旅をすることができて嬉しいのでした!

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