2015年、電光石火で越後妻有01

On 2015年10月15日 by pointweather

ついに三回目の訪問となった越後妻有、大地の芸術祭。
時代の流れに乗って月日を重ねる事を止めにした山奥の村や離島、加速する月日の流れを揶揄し警鐘を鳴らす役割を持っていたアート。
日常のあわただしい毎日から距離のある事柄を求める時代や人々の願望のようなものを媒介して生まれた不思議な御縁、三年に一度のアートフェス。
里山での芸術祭は僕にとっても旅と同じで、日常の対極にある、いわゆるここではないどこかにシンドロームをこじらせた心にうぃーんと共鳴。自分の想像を超える空間との出会いがなにより嬉しいのです。

今でこそ日本中で見られるようなこの試みですが以前から田舎暮らし願望がどこか胸の奥にある自分としてはそれは本当に画期的で、使われなくなった古い家や蔵がアバンギャルドな作品と溶け合ってイキイキしている様子を見るとそれだけで胸が弾みます。
とはいえさすがに三回目。今までに訪れた作品は今回パスして、極力2015年度に初めて展示される作品を中心に回る事にしてみました。
daiti01とにかく広い越後妻有の大地。今回は長野を通過して津南から円を描くようにぐるっと回って見学していく事にしました。
最初に訪れた学校の校舎。いきなり枝まみれと化した教室にクッション。予定を大きく超えて昼過ぎの到着にも関わらず、初っ端からくつろがせていただきます。
daiti02掃除とか大変そうだけど、こんな家住みたいなと夢見る主婦のような独り言を。しかし逆に言えば掃除以外なんにも問題じゃないんですね。
264この教室の残留物でしょうか。窓の外には清流が流れる里山の教室。教室の中にもその清涼感は漂っていました。
少しわかり難いですが後ろの方は空飛んでいますね。
280学び舎の外には御堂が一つ。深い森と神仏へ繋がる空間。
281こちらは作品に向かう途中で通った線路と駅。いわゆる秘境駅なのでしょうか。それとも廃線なのか。森と森を繋ぐ路線の狭間。
284その線路を超えた先のしずく。一粒、一粒。これもアートですか。
森羅万象、全ての事柄とアートの境とは、それともそんなものは元々存在しないものなのでしょうか。
425こちらはまた別の校舎。学び舎がまるごとモグラの棲み家に。どこもかしこも土まみれです。
卒業した生徒さんもまさかホームルームが土のモノリスで埋め尽くされる日が来るとは夢にも思っていなかったのではないでしょうか。
441名も知らぬ雑草も花をつけ、種を撒き。少しセンチメンタルな夕日。
2その後温泉に入りなし崩し的に野宿。ブルースが聞こえてきそうな穏座ロードです。
447翌朝は沼鑑賞から。池とか沼とかも最近見ないなーとふと思う。あるところにはあるのか。小さなころマッカチンやらカエルの卵見つけてうはうは言っていた記憶は不思議と今も褪せることなく。
大切なアーカイブとして心のどこかに。
290こちらはアートでしょうか。多分駐車場を示す石であってアートではありません。と、思ったけどはたして。。
シダも石も僕は好きですけど。306こちらは今年からの作品ではありませんがずっと見たかった地中でそっと暮らしているもの。
お店にも遊びに来てくださったことのある瀧澤潔さんのインスタレーションです。群れを成したTシャツが廃工場を灯します。
301無数にぶら下がったガラス瓶。
短冊のような紙には子供の字でもやもや抱えている疑問が書かれ、瓶の中にまた子供の字で処方された答えが入っている、そんな心温まる作品。
299僕もだいたい同じ悩みを抱えているので便を開封。瓶の中に質問は一つにしてくださいって紙が入っていて笑った。
317上層部もまたとんでもないことに。クラウド化した釣り糸、壁面にはおびただしい数のハンガー。付喪神の様にセカンドライフで人間を圧倒する姿が本当に素晴らしいじゃないですか。
324aシェアできる知恵袋、今はインターネットがその主流なのかもしれませんが、聞いてもらうだけで悩みがふわっと軽くなるあの感覚、あるいはその悩みを抱えているのは自分だけでないという感覚を体験する事。とても大切なことだと思います。
308今回回った作品の中で一番ドラマチックで幻想的な展示だったと思います。350広大なトリエンナーレの会場ですが、その中心の一つ十日町のキナーレ。中心にそびえるのは伝説の蓬莱山。
330裏に回ってびっくらしたわけです。
348ちょうど横浜美術館でやっていた蔡國強さんの展示、帰去来を見たばかりなので、その表現方法のレンジの広さにぬぬぬと唸らせてもらいました。
368中の展示は以前と変わっていなかったことは少し残念。それでもカールステンヘラーさんの回転に興奮し、再び僕は目を回すのであります。
383知る人ぞ知るモグラTV。以前千葉の芸術祭、いちはらアート×ミックスでもお会いしました。いつも気さくに深淵より語りかけてくれます。
478アートも素晴らしいのですが、今回は道の片隅に並ぶ、仏様の姿がすごく気になりました。まだ日が登ってすぐという時刻だったのですが鮮やかな花が供えられていて。
482僕の大好きなバリ島のウブドでもふだんのんびりしすぎて置き物みたいになっているおばちゃんが早起きして祭壇に花を供えていました。
心のこもった一手間が夜明けを、そのかけがえのない一日を大切に生きろと教えてくれる気がします。
525限られた時間で気になる作品を全て見るには緻密な計算と大胆な行動が必要になってきます。
展示がオープンする時間までに屋外の展示をがっつり見てやろうと言う執念にも似た努力。
そんなわけでして、早朝田んぼの中にあるバッタ型の滑り台の上に仁王立ち。一人たたずむアラフォーのひげ。
521本当に何気ない作品なのに6年前からずっと気になっている作品、人 自然に再び入る。おっさんのパネルがブッシュの中に佇んでいて、ツタがそれにからまったりしてるだけなんですが。。なぜだか気になって仕方がありません。ズーラシアでいうところのヤブイヌのような存在でしょうか。自分もそんな男になりたいです。
544最後にジーパンに植えられた花々を眺めながら。
入りきらなかったので後半に続く、はずです。

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