前日の夜を銀座の漫画喫茶、そこからの早朝成田発、LCCバニラエアー。
出発前から疲れがたまる行程を選んでしまい新千歳までの道のりは一服盛られたかという位に眠り王。
急遽思い立ち、しかしさすがに疲れちゃうかと諦めた早朝の築地に寄っていたらそのままバニラターンキめてしまいそうな旅の始まりでありました。

    
 
初日は札幌を観光、夜行で稚内を目指すかとぼんやり考えていたのですが、
新千歳でウィンウィンと回転寿司のような軌道を描き流れていく荷物を見ていると、やっぱ旅は点でなく線だよね、軌道なんだよね。。となぜか溢れ出してしまった言霊。
線を、軌道を描くレンタカーを急遽チョイス。
この選択が後に死神を呼び寄せることになろうとは、この時の我々に知る由もありませんでした。。
 
 

いきなり手に入れた自由にうほうほと浮かれてしまいました。
立ち寄ったスープカレー屋さんで選んだ辛さランキングは瞑想でした。

そしてモエレ沼公園。
前回札幌に寄った際バスの乗り場が何だかわからなくてあきらめてしまった、その借りを返す時が来ました。
いざイサムノグチ設計の規格外のデザイン大地へ。

 

鼻息荒く歩きはじめたその時、自転車を借りなさい。と声をかけてくれたおばさま。
敷地は貴方の想像よりもはるかに広い、悪いことは言わない、借りなさいったら借りなさいと、かなり強烈にプッシュプッシュ。
あまり勧められると逆に裏があるのでは、、と訝しんでしまう悲しい旅の性。
しかし最後に一言、おばちゃんの言葉と茄子の花は信じなさいという、謎めいた一言に奇妙な説得力を感じて借チャリ。これが当たり!
フリーダム!答えは風の中さとばかりに駆け抜けてまいりました。

ガラスのピラミッド、スタイリッシュなオブジェ、間欠泉を思わせる噴水など魅力的な場所が盛りだくさん。
道民の皆さんがうらやましい。
その実、一番印象深かったのがオブジェとオブジェの間にある深い森。
ひょろっと伸びたタンポポのような花の咲き乱れる日だまり。
それでいて森は深く深く、漆黒のカラスが印象的な鳴き声と共にさらに奥へ誘うように飛び去っていくのでした。
 
カラスの誘惑を振り払い、公園を、そして札幌を後にして北上。
目指すは最北端の街稚内。今夜の内に辿り着けるのか。
 
 



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください