西日本に用事がある時、いかにアクセスするべきなのか。
実に悩ましい問題です。
青春18切符、夜行バス、あるいは大人として新幹線。
せっかくだから関東からでは訪れ難い、あんな町こんな町もよりたくなる深い旅の業。こういった邪念がこの問題をより深刻で答えの無い迷宮へ私を招き入れるのです。
いつもの通り色々な可能性を考えて、いつもの通り結局は勝手知ったるボロ車を選択、これもまぁ予定調和めいた通過儀礼のようなものかもしれません。
むしろ問題は何で行くかでなくどこに行くのか、とりあえず西に向かうという事しか決めないで家を出発してしまった事なのかもしれません。
mikan020用事のある琵琶湖方面まで一機に行けばいいものの、なかなかこういったタイミングでないと訪れる事の無い愛知が気になってしかたがありません。ほとんど野生の勘ではじめての三ヶ日インター。
みかん少女が町中にあふれる牧歌的な空間でした。
mikan03ぶらりとみかんセンターみたいな場所を眺めてさらに西へ。すごくマニアックで恐縮なのですがやたら駅舎が小さいと噂のJR船橋駅を視察(?)にやってまいりました。
mikan04いわゆるテッちゃんではないものの最近妙に駅と言うキーワード気になります。
で、この船橋駅、まぁ駅舎のミニマムっぷり、あるいは隣にツタ絡まった廃線の線路があるとかも気になるのですが駅舎からホームに行く階段と線路の距離が近すぎてギロチン感覚。ブルボン王朝危機一髪です。
mikan05貝がら公園、あるいは紫峰人形美術館といった怪しげな候補もあったのですが諸事情により断念。
しかし、やはりどうしてもここだけは外せない。親鸞上人をフィーチャリングした聖地、五色園。
そうです、先日訪れて深い感銘を受けた関ヶ原ウォーランドと同じ、コンクリートの風雲児、浅野祥雲先生の作品がずらりと並ぶセメントで固められた異世界への誘惑。
mikan06この眼力。。実際に訪れないとわかり難いのですが氏の作品はただの珍スポットなどではなく、チープなのに視線が気になる、そこに込められた哲学のような物が感じられて、なんかもうただごとじゃないのです。
mikan07公式ウェブサイトを拝見したところ肝試しとしての御利用は御遠慮さえていただいておりますとの事でした。。
mikan08浅野祥雲先生の作品の妙はコンクリート像の配置にあるのかもしれません。
宿舎?のような小屋の裏を無秩序に彷徨う僧侶三人。
mikan09いるはずがないと油断した竹藪の中に。あるいは自然回帰、氏の作品が竹林を呼んだのか。
mikan010肩の力を抜かないと若い人の心には響かない、そういった時代や感性を意識されていたのか、あるいは運命のいたずらか、年月を得て今も尚人々の心を捕らえて離さない浅野祥雲という巨匠の技。お見事です。
mikan011その後用事を済ませ、さてどうしたものかと。
第一候補和歌山の熊野古道は天気予報によると大雨、第二候補山陰は帰りの事を考えるとやはり現地まで飛行機などでアクセスしてレンタカーが吉、少し東へ戻りながら信州か北陸と考えていると、いつしかがっつり道に迷っていました。候補にすら入っていなかった三重県に突入。
日も沈み、車には三脚が。これは四日市が呼んでいる、その時確信めいたひらめきが舞い降りてきたのでした。
mikan012ここからはひたすらプラント見学。
mikan013すぐ近くに京浜工業地帯があるからなかなか遠征してまでという思いはわきあがりませんが、あっぱれと独り言が漏れるほどに見事なインダストリアル景観。
mikan014ぶしゅーって謎のスチームが夜空に流れる時、この施設が持つ意義や機能といった枠を超えなぜか愛おしい存在のように感じる瞬間があります。
いえ、別にヤバいガス吸引してしまったわけではなく。
mikan015蛍光灯って蛍の光と書くんだとはじめて意識しました。
mikan016場所を変えて河川敷。
流れる事の無い光の軌跡。
mikan017少し遠景。人類この先どこまでいってしまうのだろう、そんな不安に似た思いにすら駆られます。
いえ、本当に変なガスは吸っていません。
mikan018鋼鉄のパルテノンを後にして、名古屋へ。ファクトリーに夢中になりすぎて宿をとるタイミングすら逸しました。
寝場所は眠くなってから考えよう。興奮を抑えきれずに夜を走り続けます。

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