ほぼ一週間でしょうか。横浜は今日も雨。
しかし雨なのに、というか雨だから高揚してしまう時がたまにあります。
毎年聞く100年に一度の大型台風が来たとかそんなニュースを見て思わずビニール傘を持って家の外に出てひとしきり暴風雨にさらされて、ひとしきり煽られておちょこ現象食らって笑っていた子供の頃。
今でも信号待ちの時にふとワイパーを止めて滲みぼやけていくフロントガラスを見るのも好きです。
思えば空から水が降ってくるって凄い事ですよね。確率でしかないこの雨と言う現象に未だ世界中の人が色々な想いや生活を委ねていると思うと感慨深いものがあります。
そんな雨の中、訪れたのがマイソールの中心にある花市場。
香りと彩と艶が充満した細い路地。吸い込まれるように奥へ奥へ。
天井代わりのビニールシートにたまった雨水をもろに浴びる。
飛び上がって驚く自分を見て回りが遠慮なしにどっと沸く。
イトーヨーカドーが嫌いなわけでもコンビニが嫌いなわけでもないけれど、日本にももう少しこういった市が立てばいいのにって思うのです。
利便性とか安全性が云々じゃなくて、ただ既存のサービスのあり方に飽きてきた気が最近しています。
刹那的な美しさを切り売りする仕事。
千本バナナ。視覚、嗅覚、味覚、市場には迫力があるから飽きが来ない。
スパイスとも違う謎の粉末。ホーリーまであと二日。
そういったセレブレイティブな一品なのか、通年使えるサムシングなのか。
花と水の回廊を巡る旅。
白い帽子、白い髭、白い花。
花弁とスパイスとゴミと雨がブレンドされたパヒュームを感じるために旅をしている気がする。
薔薇を刺す男
茉莉花でしょうか。蜜蜂のように花から花へ旅をしてきました。