前回から引き続き、afterblinkに参加して下さる写真家さんをさらに紹介させてもらおうと思います!
koikesan1998年、ヒマラヤ山中の築200年の古民家で一宿一飯の恩を受けた。そして、2010年再訪。
かつて少女の面影を残した娘はその笑みに柔和な母性を湛え、赤児は立派な少年となってぼくを出迎えてくれた。
数日の滞在ののち、再訪を約して村をあとにした。いまも昔も彼らの暮らしは自然のめぐりとともにあった。
恵みと災いは彼らにとってどちらも尊いもののように見えた。
だから、ぼくは祈ろうと思う。生者の側にある畏怖感こそが死を鎮めるものだとすれば、
彼らはぼくらよりもよほどしなやかにこの災厄を乗り越えてゆくのではないかと。
きっと次に訪ねるときは、母親おもいの大人の男に少年も成長していることだろう。
そしたらまた撮影をしよう。そう、必ず…。

【略歴】
小池英文 東京都出身。
文明と人との関わりを軸に写真撮影、及び記事を執筆している。
主な掲載紙は、「風の旅人」「COYOTE」「SWITCH」「カメラライフ」
「週刊朝日」「週刊新潮」「共同通信」など。
なお、雑誌「風の旅人」に掲載された写真は、大竹昭子編著「この写真がすごい2008年度版」に選出されている。
著書に「アジア風来坊 /ミリオン書房」。
写真展に「海と人のあいだ?AFTER THE FLOOD(コニカミノルタプラザ)」
「生命のめぐる海辺?AFTER THE FLOOD II(コニカミノルタプラザ)」「水の永遠に/ PHOTO GALLERY SAI(大阪)」、
グループ展に「汎美展(新国立美術館)」「世界旅写真展(招待作家/APARTMENT GALLERY)」などがある。

僕が一番尊敬する写真家さんが小池さんです。
写真家さんとしてはもちろん、旅人として、そして一人の人間としても憧れの人なのです。
いつも作り出すものに物語がある、そんな風のようなお人です。
matukensan親戚の結婚式に正装で臨むアンジュ(22歳)
退屈な結婚の儀式を横目で眺め、年頃の女子はおしゃべりに興じる。
日没が近づき参列者に疲労の色が見え始めたころ、ようやく自分たちの村に帰るバスがやって来た。

松田 健作

以前にもcoincidenceでお世話になった通称マツケンさん。
透明感のある写真と知的な風貌。そしてそのギャップに誰もが仰天する、尋常ではないサルサと映画への情熱。
ネパールへの渡航歴もおそらくメンバー最多です。
心に響くものには妥協しない。中判カメラを使用するのもそのポリシーに乗っ取ったものなのでしょうか。常に高い志を持つ素敵な人なのです。
kuritasan『 兄弟愛 』
ネパールのアンナプルナへのトレッキング。その道中の村で出会った小さな兄弟。
ネパールの子供たちは、純朴で可愛い。非常にありきたりな言葉だが、そのありきたりな言葉がよく似合うのである。

栗田 哲男
1971年 愛知県名古屋市生まれ
2000年 中国に移住 今に至る
「辺境写真家」として、ネイティブ並みに堪能な中国語を活かし、中国の少数民族地域などを中心に撮影活動を行っている。

『辺境写真家 栗田哲男 Tetsuo Kurita Photography』
https://www.facebook.com/TetsuoKuritaPhotography

旅人としてだけでなく、文化人類学的なアプローチでも世界の細部まで旅を続ける栗田さん。先日開催して下さった写真展、天空世界でもお世話になりました。
特に雲南省やチベット文化圏に深い造詣をお持ちで、グローバル化する世界の片隅で伝統と誇りを忘れないで生き抜く人々を訪ね撮られるポートレートは気高く、貴重です。
普段は海外で生活をされてらっしゃるのですが来月末に来日、の予定だそうです。
munakatasanボダナート
ネパールのカトマンズにある、ネパール最大のチベット仏教のストューパ(仏塔)
高さは約36m、ユネスコの世界遺産にも登録されている。
ネパールにはアジアを旅してる途中に二度ほど訪れました、一度目はインドから
二度目はチベットから、共に陸路での長距離移動で疲れ果てての入国でしたが、
人々の笑顔そして、何とも言えぬのんびりとした空気にとても癒されたのを憶えています。
巨大仏塔の下で一日のんびり過ごす、なんて事もこの国では不思議と出来てしまう…。

棟方 慎
1974年 横浜市生まれ
Photographer

棟方さんは山崎さんのご紹介で仲良くさせて頂いた写真家さんです。横山さんと同じく、同じ頃、同じ場所を旅した出会う事の無かった旅仲間です。
年月を経て、今改めてこうして旅の話ができる御縁に感謝です。
今も写真のお仕事で第一線で活躍されてらっしゃる棟方さん。
今回の展示をきっかけに色々お話をお伺いできればと思っています!
ryousan中村 亮
ネパールのカトマンズ。
夕方の街に出るのが大好きだった。
行き交う自転車、人、車、客引きの声、子供達の笑い声。
何をしたわけでもないけど、あの街に、またいつか戻りたい。

Ryo Nakamura
1985年生まれ。Photographer

最後に紹介するのが亮さん。
鋭い視点と卓越した技術で活躍されるフォトグラファー。お仕事としての写真と並行して作品撮りや展示も数多くこなすアグレッシブなフットワーク。疾走感あふてます。
最近は旅の写真だけでなくメイクや衣装などを仕事にするプロの仲間達とチームを組んで作品を作り続けている様子です。これがまた素敵なのです。パンク好き。

以上十人で展示の方をさせていただきます!
来週の26日からの開催です。是非遊びにいらして下さい!

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