kochi10灼熱のコーチンは日が沈んだ後もやはり寡黙で、ツーリスト向けのお酒を出すようなオープンテラスのカフェバーが数件営業しているだけの、それはどこか東南アジアの小さな村のリゾートのような静けさ。
なぜか昔からジェイソンムラーズとか聞きながらビール片手にハンバーガーくわえるのがどこか苦手なうえに今回はカレー一途の旅。
ローカルの味を求めて、どことなく居場所を失ったようにふわふわ徘徊していると遠くからトコトコと太鼓の音と歓声のようなざわめきが聞こえてきます。
DSC_1648w聴覚に集中。リズムを辿り路地を駆け、ふと顔をあげると、あらびっくり。そこにはエレファンツがおりました。
kochi13a黒い三連星の出現により道は通行止め。
気が付くとただならぬ獣の匂いと騒音以上の音圧。
kochi11リキシャに積みこまれた照明器具が一段を煌々と照らしエレガントな街並みは一転、歓喜と狂乱に包まれたインドの祭りに飲みこまれていくのでありました。
kochi15少女と螺旋バルーン。
kochi26ネイマールに似て無い事も無いと思ってた少年。今見るとどこも似ていなくて驚きました。
ハレの日だからでしょうか、少年に限らず本当に色々な人が声をかけてきてくれて気分が高揚します。意外にも女性からも写真撮ってくれてみたいな感じで声をかけてもらえたことでしょうか。
鼓動が激しくなりすぎるからでしょうか、そんな時に限って手振れ全開。禅の心を学びたい。
kochi17太鼓の一団は少し様子がおかしい、なんというか目がどこも見ていない様で、それでいて表情豊か。気持ちいいどこかに行ってしまったようです。
kochi19夜更かしボーイズ。
kochi20スマホインド。
彼の地の時間も静かに流れていくのです。
kochi22いつの間にかホルンのような一団が加わりました。難聴が心配なほどのスクリュースタイル。kochi23夜更かしガール。kochi24リズム隊も絶頂寸前。白目気味のおじさんいたりしてかなり危うい。
それでも一糸乱れないリズム。今この瞬間に絶命しても日が昇るまでは動きは止まらないのではないのでしょうか。
kochi21旅の前半だったからか、少し刺激に飢えていたコチの旅に訪れた光悦の夜。巡りあわせに感謝です。

蛇足ですがケララからは懲りずにまたも夜行バスで隣州カルナータカへ。
これがいつになく快適なスリーパー。すなわち寝台で横になれるバスなのです。
インドも進化しました。これなら何時間でも乗ってられるとすやすや熟睡を開始しはじめた頃でしょうか。突如カーテンが開かれ君のベッドは急遽変更になった降りなさいと。乗務員が提示する僕の次なるベッドはかっぷくのいいおっさんとのダブルベッド。いやいやいや、到底受け入れられませんとカーテンを閉め、また開けられのドリフのようなやりとり。小一時間の攻防と籠城。今回ばかりは僕の粘り勝ちでした。しかしこの栄光無きこの勝利の後味といったら。。
徒労感に包まれ次なる目的地バンガロールに向かうのでありました。

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