katakari001999年、12月30日。世紀末極まる夜に僕は南インドのコーチンにいました。
ゴアだったかハンピだったか、あるいはバンガロールだったか。
どこからこの港町に流れ着いてきたのか今となってはうろ覚えですがこの場所で見た奇妙な舞踏カタカリのことだけは鮮明に覚えています。
緑色の顔、キノコのようなスカート、相方の謎の道化(?)。目の動きと指の動きで独自の喜怒哀楽を表現し進行していく物語。そしてその眼力を際立たせるために唐辛子のエキスを目につけるというエピソード。
その全てが僕の知るダンスや舞台の常識から大きく逸脱していて世界の深さ、広さを知り鳥肌が終始立ちっぱなしでした。
あれから15年。
月日を経て僕は再びカタカリに会いにやってきました。
katakari02エントランスにはサラスヴァティでしょうか。芸能の女神が艶やかにお出迎え。かなり料金もお高めだったこともありインドとは思えない格式のある雰囲気。期待が高まります。
katakari01中には併設のミュージアムも。
カタカリの人形や仮面を展示してありなかなか見応えがあります。
中でもヤバいのがテイヤムと呼ばれるケララ独特の神の衣。
派手とかそういう次元じゃありません。
katakari03中庭では待ち時間にカタカリのメークが見れるという粋な計らい。徐々に人から人でないものに変化していくのです。
緊張感と背徳感、気が付くと汗がながれていました。
katakari04あごの左右にえらの様な物が付きました。
一説では歌舞伎のルーツではないかとされるこのカタカリ。
真偽の方は定かではないですが自分の大好きなこの文化が日本でまた花開いたと想像するだけで幸せな気分に包まれます。
katakari05メタモルフォーゼ。ここから先は楽屋で。
我々はカタカリの前に行われる舞踏を見学するためにホールの中へと移っていきます。

スローシャッターを中心にいくつか写真を撮らせて頂きました。
舞踏はどれも本当にレベルが高く、神がかっているとしか言いようのない幽玄な時間を堪能する事ができました。
15年の歳月を一瞬で埋めてくれた、色褪せることのないカタカリの興奮。今宵だけはカレーの事を忘れ神々の世界に身を委ねることにしようと思います。
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