あまりオーロラに執着するのはよろしくない。そう自分自身に言い聞かせての旅でした。
昨年のサハラ砂漠ではまさかの雨。登山に行けば濃霧を呼ぶと忌み恐れられたものです。
運がよければあるいは‥、しかし失望せぬよう控えめに留めなければならない。
とは言いつつも胸の奥ではこっそり期待でバクンバクンいうておるのです。
無駄になるかもしれないけれど、バックパックにはドデカイ三脚をこっそり忍ばせて。
つまるところ毎晩が臨戦態勢。
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ヴィークという村で深夜グースカ寝てるとなにやらざわざわと気配が。
デタ!との声に文字通り飛び起き外に。
薄めではありますが確かに光のレースのようなものがゆらゆらと!
その淡い光がチカチカっと瞬くとゆらぐのです。動き、あるいは場所を変え自由自在に。
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興奮してパニックに陥ったのか、あるいは寝ぼけておったのか。
靴下はいてないしカメラの設定めちゃくちゃだし、序盤はあろうことかレンズ蓋つけたままだったりですが、いいんです。もう全然いいんです。
気付いたらだいぶ長い時間外にいたようです。
雪山から吹き降ろす吹雪系の突風に身体は冷凍されましたが、心の奥の方は興奮がぐつぐつこみ上げておりました。
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そして翌日レイキャビック。
いえ、それが、見えたんですよ奥さん!などと宿でちょっぴり天狗になって昨夜の報告すると、今日も出るらしいよ、しかもここでとのあっさりとした告知。
予告オーロラにいてもたってもいられなくなり郊外の港へ。
そしたらゆらめいた!ゆらめいたったんです!
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規模は昨夜以上、カーテン型。
あんぐり口をあけてひたすら夜と光を見続けるました。
しかし海からダイレクトに吹きつける風ときたら!体感温度は絶対零度。
名残惜しいですが身体はすでに凍傷ハーフ。さよならの時間です。
太陽が生み出す光の幕が太陽のぬくもりから対極の状況下に発生する現象オーロラ。
長く冷たい夜だから照らす淡い光が必要なのかもしれません。
程度は差があるかもしれませんが日本の冬もなかなかのもの。
たまにでいいので綱島、鶴見川辺りでコーヒーでも飲みながら観測できたら最高なのにと思うのです。

7 thoughts on “ノーザンライト・ダイアリー”

  1. おつかれさまです!先月は本当にありがとうございました!!!
    撤収していただいちゃってすみませんでした。
    ちゃんとしたお礼を言えてないのでまたカフェに遊びにいきます。
    それより!!!!北国の写真大迫力ですね!!!!!!!!!!!!
    こんなすごい景色の中に行ってきたんですね。すごいーーーーーー。

  2. おひさしぶりです!
    こちらこそ展示中に留守にしてしまい申し訳ありませんでした。
    いつでもお気軽に遊びにらしてくださいね。
    来年こそはオーストラリアも行きたいと今から鼻息荒くしています。色々教えてください。
    冬の北国はなかなかにドラマチックでした。是非!

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