rarun27前回ブログでも紹介させてもらったチベットカム地方のラルンガル。もう少しだけ、この読経の木霊する谷の様子を書かせてもらおうと思います。
rarun08マニ車を回す人々の行列が途絶えない山の頂のゴンパ。
これまで一度として自分の転生先について考えたことは無かったのですが、本当に考えなくて良かったのかと思うほどの熱の渦。回転するマニ車と魂と生命。
彼らの願いはきっと成就する、自分でも驚くほどそんな思いがしっくりきた異なる理の旅中。
rarun16こちらは頂きより少し降りた場所にある、響き渡る読経の渦の中心。ちょうどお勤めが一段落したのかどどどっと溢れ出す朱色の波。
rarun12お昼ご飯でしょうか、すごい勢いで盥を持ったお坊さんが右に左に疾走。お坊さんと一緒にご飯食べることはできなかったのですがラルンガルには大きな食堂も完備されていて菜食バイキングを楽しむことができます。
しかしこの時、炒め物に感じた若干の違和感がトリガーだったとは、気付くわけもなく。。
rarun17なんだか盛り上がり増し増しに。何か支給される物があったのか、お坊さんたちのほくほくした顔が印象的でした。
rarun14あたりまえですがお坊さんと言っても本当に百人百様。固定観念やパブリックイメージとは異なるそれぞれの個性をゆっくり眺めれる時間が旅の醍醐味なのかもしれません。一人一人に哲学や思想、想いや家族があるんだなと改めて意識する時、世界になにか無限とも思える広がりを感じるような気がします。
rarun15a僧、僧、僧‥
291さらに僧、僧、僧‥
rarun13邪な存在の侵入を拒むかのように炊かれていた巨大な香。遠く、丘の上からラルンガルを見渡した時、晴天にもかかわらずどこか霧がかっているように見えた理由はこれでしたか。
rarun22邪な存在は防げても時代の流れは沁みだすように聖山を浸食していくのかもしれません。こちらは機械仕掛けのオートマチックマニ車。
rarun30こちらは少しかわいい風力マニ車。一つ欲しいです。
rarun21いつかは経典もデータ化されて仏像も3Dプリンターで作られる日が来るのでしょうか。利便性が増すことで人々の暮らしが豊かになればいいなと思う反面、僕らが時代の恩恵だと目を輝かしているこういった流れがチベットの一途とも思える信仰の煩悩になることがない未来が訪れるといいなと思うのでした。

蛇足ですがこの後ラルンガルを後にして色達の町まで降りてきたところでぼんやり感じていた頭痛と吐き気が激化。僕の人生で百発百中の高山病タイムが今回もまたやってきました。
ブドウ糖をむさぼり、水責めかというほどの水を摂取するもダメ。ついには重力で曲がる事のないコロニーレーザーの様な嘔吐。
出しきった事がよかったのでしょうか、あるいはすがる様な思いで飲んだ偏頭痛対策の薬が効いたのでしょうか。苦痛は朦朧とした意識と共に溶けて、なんとか夢の中にまどろむことができました。

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