滋賀を訪れる用事があり久しぶりの夜行バスで降り立った京の都。
なんやかんやではんなりする時間もなく、都にひしめき合う観光名所の中で訪れることができる場所は一つというシビアな選択を迫られます。
京都にしかない物、訪れた事がない場所。寺社仏閣か喫茶店かはたまた書店か。
ふと脳裏をよぎったのはアフロ。アフロはいかがでしょうか。
アフロ地蔵は京都にしかないし、幸い訪れた事も無い。
kyoutoo01というわけで蹴上駅から琵琶湖インクラインを北上。途中南禅寺などつい立ち寄りしたくなる名刹の誘惑をぐっとこらえて目指すは金戒光明寺さん。kyoutoo10個性的で少しファンキーな髪型をしたお地蔵さんを探しているのですがと道を聞くのがなんだか不謹慎な気がしてゆらゆらと広い境内を彷徨いました。てがかりはお墓付近の階段の脇にいるという淡い情報のみ。
kyoutoo09いらっしゃった!!
kyoutoo03なぜか自分もこの服装、この髪型、このリュック。
それはともかく嬉しいツーショットです。
kyoutoo04そもそもお地蔵さんではなく、五劫思惟阿弥陀如来様。
そしてこの伸びた螺髪の意味する所は時間の経緯。

それにしても驚いたのはその尺のデカさ。少し調べると五劫の劫のとは「四十里立方(約160㎞)の大岩に、天女が三年(百年に一度という説あり)に一度舞い降りて羽衣で撫で、その岩がついに無くなるまでの時間」とのことでした。
ちなみにこれは約40億年とのこと。
しかもその5倍。宇宙開闢ビッグバンでも間に合わない数字になってきました。
未来永劫の劫。永遠。少し恐ろしい気持ちになってきました。
日頃、軽々しく神ほにゃららという言葉を口にしがちな昨今。ましてやヘルメットみたいな髪型を見に来た自分。気持ちを改め、色々ありますが世の中うまく回っていることに、そしてそんな世界で毎日健康で過ごせることに感謝しなければと思うのです。
kyoutoo06その後は八つ橋なんか食べながら三条へ。以前より訪れたかった六曜社さんへ緊張の訪問。
kyoutoo08コーヒーが本当に美味しい!ひそかに狙っていたドーナッツは生憎出会うことができませんでしたが電車の時間まで満喫満喫。
落ち着いた喫茶文化、そしてポップな見た目に隠された神仏の奥深さに触れられて京都に寄れてよかったという幸福感がふわっと花開いたのでありました。

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