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前にも書きましたが、雨降ったんです。しかもドシャ。
おまけに雷轟くし、砂嵐吹き荒れるわで天変地異さながらだったサハラ砂漠。
満天の星空、燃えるような夕日は残念ながらオアズケです。
しかし人間、悪天候も度を越すとなにか原始的な興奮スイッチが点灯します。それも激しく。
あまりの非常識な空模様に一同わけもなくハイテンション。
砂丘を転がるように駆け下りた時、魂はなんだか非常にシャーマニック、というよりケダモノのそれでありました。
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しかしながらこの雨、おそらく温暖化、それに伴う砂漠化が進む地球規模の話では非常に朗報。
乗り心地点数限りなくゼロなマイキャメルも心なしかニンマリ。
毛並みもなんだか艶々ですね。
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それにしても砂漠。
静寂なようで耳を澄ますといつでもサラサラ砂の音。
砂丘、あるいは砂紋にうっとりするのも束の間、次々と姿を変え移動を繰り返すその姿。
そもそも砂ってコレなんですか?もともと岩とかでいつかは土になるんですか?
その先いったいなんなんスか?
世の中全ていつかは崩れて削れて全て砂?むむむ・・禅問答。諸行無常inサハラです。
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そんなワビサビ感はどーでもいいといわんばかりに、翌日にはケロッと晴れ。
池や川ができることもなく砂漠はすぐに砂漠へ。朝日も夕日を取り返すほどに美しく。
昨日は昨日、今日は今日。そのさっくりした感覚、なんだかとてもモロッコでした。
氷河、ジャングル、砂漠。
なにかとんでもないほど圧倒的なものをこの目で見たいと思い続ける今日この頃。
雨のサハラ砂漠は夢に見た、あるいは夢以上にとんでもない世界でありました。

2 thoughts on “潤うことなど考えもしなかった砂男の夢の話”

  1. 僕がモーリタニアでサハラ砂漠を見るために行った村でも雨がずっと降ってさ…。
    村のはずれ、砂漠の始まり、に行こうにも村の間に突然川ができちゃって叶わず、雨漏りのする宿で、宿の兄ちゃんとお茶ばかりすする毎日。
    町から村までの道も土砂崩れで寸断され、車が走れるようになった瞬間に出発を決め、その当日の朝にようやく歩いて渡れるようになった川を渡り、村はずれから砂漠眺めてサハラ観光終わり、みたいな予想外の顛末を思い出したよ。
    なんか最も砂漠っぽくないサハラしか記憶にない(汗)

  2. うぉ!モーリタニア!
    相変わらずマニアックかつツボど真ん中の国行ってますね。
    あの辺世界でも有数の乾燥地帯だと思っていましたが意外にしっとりしているのかもしれませんね。
    それにしてもシンゲッティとか行ってみたいです!

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