最近連続してお店を使ってトークイベントを開催することがあったのですが、そこでお客さんとして来てれた旅人の坪井伸吾さんからよかったらと著書をいただきました。
世界一周バイクの旅、アフリカ中東編。これが面白かった!
世界を点ではなく線で旅する自走型スタイル。
手がかりは轍のみ砂漠や象が闊歩する湿原での野営。たまに地雷。
えらいことなのに軽快な語り口と御本人の人柄のなせる業か、非日常が日常のツーリングは未だ見ぬサバンナの先への思いが大きく膨らみました。

そんな数々の面白い旅のエピソードの中、個人的にこの本で一番印象的だったのは旅に出る前、お金のためと割り切って働いていた夜勤の仕事を切り上げる時の心の揺れでした。迷いや戸惑い、そしてやりきってしまっていいのかという燃え尽き減ることへの恐れ。
僕があまり好きではないクラウドファンディングで資金を集め、動画配信とかやりながら冒険談とたまに感動を語るような旅行体験とは根本から違う自由の代償についてのリアルな恐怖。
旅、それ自体は特別でもなんでもなく、社会での役割を放棄して好きなことをやっているという自覚。この感覚を失って何か凄いことをしていると勘違いしてしまうこと。
この感覚は常に胸の奥に大切にしなければと思います。
空港に行く時、働いている人の波をすり抜けヨレヨレのザックを担いで歩く東京。
その分厚い何かを突き抜けるからその先にある旅路がより心に潤うのかもしれません。

それにしても著者の坪井さん、バイクで世界一周した後もアマゾン川筏でくだって釣りしたり、アメリカ走って横断したり、一回の人生で収まるものなのかとびっくりするような旅を続けているようです。
自分がそれをしたいかどうかは正直わかりませんが、納得を最優先に人生という一度きりの旅を続けられたらいいなと改めて思いました。
お店の本棚におかせてもらいます。

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