6月の18日より横野雅久さんの写真展が開催しています。
熊野、邂逅の時。
モノクロで撮られた熊野は深刻な過疎の中にあって、実にドラマチックで多彩な表情です。
歴史や風格を持ちながらも観光地化が進んでいく古道とは対照的に深い森の中に還っていくような集落の様子、特に和歌山で生まれた自分にとっては感じ入るものがありました。
展示は23日までです。ぜひ遊びにいらしてください。

また車椅子を利用してらっしゃる作家さんに代わって搬入の手伝いをしてくれた写真仲間の二人。横溝さん、小原さんに深い感謝。
本当にかっこいいことは言葉ではなく行動に宿るものだと思いました。
話は全然変わって植物が愛おしいです。
動かず、そして物言わず。慎ましくも根を張り巡る季節とともに雄弁に生きる存在。
忙しくゆとりがなくなった時に、もっと大きな流れを感じて生きないと、その営みで大切なことを教えてくれます。
確か種から育てた、そんな記憶のあるお店の横に生えるナナカマド。ひときわ紅葉が美しいと姿に一目惚れ、たいそう可愛がっていたのですが、根を張るうちに地中深くに活力源の塊のようなものに偶然出会ったのでしょうかいつしかとんでもない存在感になり、電線などを圧迫するようになってしまいました。

自由気ままに暮らし、なんならこの店を飲み込んでもらいたいと思っているのですが、ここは集合住宅。停電も正直困ります。そこで断腸の想いですがチェーンソー。アラスカ帰りです。
昼間だとなんか恥ずかしいという思いで選んだ時刻は夜もどっぷり暮れた頃。
剪定がこんな緊張するものだとは知りませんでした。
伐採ッ!
そしてそれはいささかの興奮を伴うものでありました。。
危険人物ではありません。仕事帰りの皆様がいない時を見計らっての作業でしが遠巻きに目にしてしまった方、いらっしゃいましたらお見苦しい姿を晒してしまったかもしれません。申し訳ございませんでした。
あとはこの無限の枝を細かく切って梱包する作業です。
作業中、雨のように種子が降ってきて帽子のヘリに溜まって一人ニヤニヤしてたり、片手にチェーンソー、そして片手で折れてきた枝を抱え、獅子奮迅の動きを見せるもそこから一歩も動けなくなったり。
いろいろありましたが、カフェという仕事はエレガントにコーヒーを香り高く淹れるだけが仕事ではないということを改めて身に染みて理解した次第です。

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