2019影像行路 石川直樹さんとソフィカル

On 2019年2月16日 by pointweather

この冬、取り憑かれたように写真の展示を見に行きたくなった時期が訪れました。こういった周期は波があるのでしょうか。その右肩上がりな写欲に、これまたちょうど見たかった展示が立て続けに重なる幸福。僥倖!

最初に訪れたのはオペラシティの石川直樹さんの展示、この星の光の地図を写す。
石川さんの展示は何度か訪れたことがあったのですが、その演出も含めて今までで一番楽しく見させてもらいました。
エレメントごとに区分けされた部屋と展示。そして最後に訪れるテントやその人が読んできた本や現地で出会った小物たち。

世界の僻地の紹介といった展示ではなく、作家さんの内面を辿る旅。そこで何を見て、何を感じ、何に続いていくのか。
雨が集まって川や海になっていくように。子供の頃、そして日常での経験や日々がやがて旅という海になっていくような気持ちに僕はなりました。
先日ご一緒に本を作らせてもらった小松由佳さんが偶然K2に登頂された方ということもあって、僕の心にも久しぶりに風が吹きました。



もう一つ、原美術館で開催中のソフィカル。
限極性激痛。
タイトルだけ見るととんでもない展示のように思えますが、ある意味では、本当にとんでもない代物でした。
あまり多くはネタバレになるので控えますが、人間、特に女性の心の奥に宿る底が見えないほどの暗闇を垣間見れる展示なのかもしれません。
誰もが体験する、もう二度と立ち直れないかのような痛みを覗き見してしまう背徳感。
何かが起きることを宣言してからのカウントダウンしていく展示方法もすごく刺激的でした。僕の好きな映画にドニーダーコというのがあるのですが、ふとそんなことを思い出したりも。

ところで会場の原美術館。残念ながら取り壊しが決まってしまったということです。庭園美術館もそうですが、こういった替えのきかない建築を残すことはそこまで難しいことなのでしょうか。
200,300階ののビル建てる自慢よりも、趣をそのままに、先の世代に歴史を紡いでいくことに技術やテクノロジーが役立っていくといいなと思うのでした。

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