yokotori02華氏451の芸術!忘却の海!!なんだか凄いテーマをぶちあげてきた今年の横浜トリエンナーレ、すごい熱量じゃないですか!
3回目?4回目?実はけっこうヨコトリファンでして足繁く通わせてもらっておったりするのです。
個人的には前回2011年がえらい楽しかった印象があり、しかし時として大きく滑る危険性を孕んでいることが芸術祭が芸術の祭りである所以ということもまた薄々わかってきた気もしております。
流行やお客さんに媚びすぎず、それでいてお客さんに満足して笑顔で帰ってもらう。それってお店づくりにも共通する永遠の課題じゃないですかと、なんだか一般客以上の興奮を胸に鼻息荒く横浜美術館のゲートをくぐったのでありました。
yokotori01っていきなり入場前の映像作品から強烈な電波。
存じませんでしたがおじさん業界では計り知れないほどの大物らしく、フリーメイソンのさらに上にいる団体とよろしくやってるよみたいなファンタスティックな話を延々と語っていらっしゃるのですが。。素通りされてらっしゃる方は多かったです。
横にはそんなおじさんが念だか波動だかををぶち込んだ聖水が。飲めるみたいです。僕は飲みませんでしたが。
yokotori03華氏451のテーマなのかテレビやメディアを皮肉った作品もいくつか。いまどきテレビに夢中という人も少ないのかもしれませんが、ネットやスマホ、メディアが移り変わっているだけで情報や思考を依存するという本質は変わっていないのかもしれません。
yokotori04焚書に対するオマージュ、世界で一冊の本。大ファンの志賀理江子さんの作品が入っていたりするのでした。
yokotori05その名も飛ばねばよかった。ため息がモチーフとのこと。。他にもどでかいキャンパス一杯、埋め尽くすように何もすることがないと書き込んでいく作品など、これでもかと言わんばかりに閉塞感に満ちた福岡道雄さんの作品群。
ため息おすそわけです。
yokotori06正直ドヨーンとした、あるいはコンセプトだけが先走りしてしまっておるのではと思える作品が多かったのですが、後半一気にヒートアップ。
中でも坂上チユキさんの精密極まる作品群は息を飲みました。ミクロなのかあるいはマクロなのか。少しグロテスクにすら感じてしまうような青の精密画。立体作品もまた超精密。
他にもジョゼフ・コーネルの映像作品もまた秀逸な世界観。
このおそるべき子供たちの独り芝居と題された、おそらく美術館の中で最もコンセプトから遠くなってしまったと思われる一画が自分にとっては一番しっくり、純粋に作品を楽しめて満足なのでした。
yokotori07地下の一室にはこっそり泥沼が。後で知ったのですが長靴はいて沼内を這いずり回れたのだとか。
とはいえ一人鑑賞だったせいなのか、あまり積極的にうごめきたいと思えなかった私ではありましたが。
yokotori15美術館を後にして巡回バスに乗り新港ピアまで。
いきなりやなぎみわさんの作品の毒に彩られたトラックが出現。
曜日によってはここでポールダンスも見れたとか。。見たかった!
yokotori08倉庫を模したような広い箱なのでやはり目が行くのは巨大な作品。
中でもやはり大竹伸朗さん。相変わらずいい意味で狂っていました。
yokotori09これはいったい何なのか。上の方ではミラーボールが回り水蒸気がプシューっと吹き出しておりました。
yokotori10廃材と退廃とグロテスク。今回も安定のカオス。貫録の大竹さんの作品でした。
yokotori11そして最後に訪れたBankART。奥の倉庫のような場所では光が溢れ、懐かしい、お伽噺の様なインスタレーションが。毒っぽい作品が多い中、心の元気取り戻せたような気がしました。
yokotori12しかしこの頃には体力的にも終焉を迎えつつありました。ウォーキングデッド。目はすでに虚ろです。
そんな中お会いした書店の巨人。唐突すぎて幻かと思っていました。
yokotori13展示場には魚。
yokotori14そして駅前にはごみのクマ。
このなんだか素通りできないこのクマが意外にもどこにいるの変わらなく駅前をうろうろうろうろ。発見と同時に昇天、ギブアップでございます。
黄金町バザール2014やYCCはまた後日改めてお邪魔させてもらうことにしました。
またこれも今日知ったのですがチケットでずっと気になっていたカップヌードルミュージアムも入場できるとの噂。
なんとなくカップめんの方にうきうきしている自分がいるようないないような。
とにかく再訪も楽しみです!

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