来週、7月の10日より星野安杏さんの展示、「ねことひと ~トルコの街角から~」が始まります。
留学中、あるいは旅の中、イスタンブールの街角で出会う猫と人の奇妙な類似、シンクロニティ。
礼拝の始まりを告げるアザーンが流れるエキゾチックな路地裏に迷い込んだような作品の数々。愛情とユーモアに溢れる展示になりそうです。
21日(土)が最終日の展示になります。また期間中に作家さんの手料理が食べられるパーティーも開催されるとか。楽しみです!
以下ステイトメントなど。
タイトル:「ねことひと ~トルコの街角から~」
「トルコってどんな国?」
よくある質問なのですが、いつも頭を抱えてしまいます。 私にとってトルコをとはなんだろうか、と考えたとき頭に浮かぶのは共に時間を過ごしたトルコ の人々と猫たちの顔でした。
2014年、トルコで多くの壁に直面した私にとって、最初の友人は「ねこ」でした。 最寄りのバス停の子。よく行く博物館に住んでる子。学校の購買部でいつも寝ている子。 次第に私は、彼らの目線でトルコという国を見るようになりました。目線ももちろんですが、猫 たちと人の関係性にとても惹かれました。 トルコ、特にイスタンブルの街では人と猫の生活に大きな境界はなく、互いにちょうどいい距離 感を保ちながら暮らしているのです。
猫は道行く人に挨拶し、人もそれに応え優しく撫でてあげます。 猫には行きつけの店があり、人はそれを暖かく迎えます。 人が寂しいとき、悲しいとき、猫達はどこからともなく現れて傍に寄り添います。 私にとってトルコを思い出し目を閉じた時、この光景が目に浮かぶのです。
気がつけばトルコに通い始めて6年が経とうとしています。 今回は、2014年以降に撮影したトルコ、特にイスタンブルで撮影した写真を展示させていただき ます。 トルコに行ったことある人にも、行ったことのない人にも、トルコの空気感を感じていただけれ ば幸いです。

星野安杏
1992年、東京生まれ。 高校生の頃、イスラームやトルコに関心を持つ。大学入学後は、中東を始めバルカン半島や東南 アジアを訪れる。 2014年から2015年にかけてイスタンブルに留学。トルコ語や歴史学を学びながら、日々の記録 として写真を撮り始める。それ以降、イスタンブルで師事した写真家の「トルコに一番近いアウト サイダーであれ」という言葉をモットーに、人々の生活や猫の写真を撮り続けている。 帰国後、大学院に進学しトルコ共和国近現代史を専攻。現在は、時事通信社写真部に所属。 目標はトルコの全ての県を訪れること。
2015年イスタンブルフォトコンテスト2015にて展示作品入選 2016年グループ展『七つの眼』参加

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