転機になりうる二つの写真展

On 2018年2月1日 by pointweather


また横浜に雪が降りました。
少し営業とは関係ないですが、先日の休日に訪れた写真展の話を。

富士フィルムフォトサロンで行われていた友人の写真家、関さんの写真展に遊びに行ってきました。
名取洋之介賞を受賞した二人展。

人間は壁にぶつかった時、なぜそれでも生きるのか。生きることができるのか。
一枚一枚は記録でも、会場の空気全てで普遍的な大きな問いと向き合う一人の人間の挑戦と勇気を語ってくれる気がしました。
見知らぬ国で民族衣裳を着て笑う子供の写真ではなく、誰にでも起こりうる、必ず起こる挑戦の時の写真。作家である関さんの心にも色々思うところがあったのではないかと思いました。

僕個人のすぐそばでも、昨年末に友人が長い闘病生活を終えて長い眠りにつきました。彼がいかに戦ってきたのか想いはつきません。
https://www.kensakuseki-photoworks.com
また楠本涼さんの作品もものすごく興味深い。
伝統芸能がこれからの時代にどうあるべきなのか、すごく興味の有るテーマを密に、それでいて空気のような存在に徹して追い続けた作品。
いつの時代も異端児が停滞感を切り裂くのかもしれません。
やがて淀んで消えていくのではなく、若いお弟子さんと二人三脚で作り上げていく舞踏の在り方。
鏡を使った虚と実が入り混じったポートレートも必見です。
ぜひ!
http://www.ryokusumoto.com

ニコンサロンで行なわれている奥山さんの写真展、庭とエスキース。ちょっと言葉にならないです。
展示と同時に発売される写真集「弁造 Benzo」
人が一生を生きるということの熱量とロマンス。
きっかけは日本最古の丸太小屋だったという、作家と一代で自分自身の世界を作り上げた弁造さんの物語。
人は与えられた人生という時間で何をするべきか。いずれは森に飲み込まれ土に帰っていく時間の中で何をするべきなのか。
僕にはまだわかりませんが真剣に考えるきっかけになる楔のような一冊でした。

写真やスケッチ、そして作家の奥山さんからその在りし日の物語を聞くことで、様々な在り方が許容される人生や哲学の豊かさを、わずかかもしれませんが知ることができて嬉しかったです。
願わくばこの物語が継がれていきますように。

写真はいつかの礼文島。
http://photography.atsushi-okuyama.com

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