武蔵小杉から一気に銀座まで。
いわゆるメーカー系のギャラリーを巡ったあと、ずっと気になっていたエルメスのギャラリーへ。
相変わらず入るのを躊躇する私。ドアは自分で開けさせてください。。
研究者の父親、宇吉郎とアーティストの娘、芙二子。中谷家のコラボレーションということだそうです。
キーワードは二つ。霧の彫刻とグリーンランド。
矛盾のようなその言葉と、アフリカの奥まで旅する人の間でも滅多に話題に上がらない、霧のような白い大陸の展示。
当時のグリーンランドの映像。おそらくは今も変わらない白夜と極夜と石の地。
普段は野外で行われる霧の発生。
ガラスの壁面を氷に見立てて。
こちらは宇吉郎さんの書。日本を代表する科学者、雪氷学の権威でありながらこの言葉のセンス。かっこいい!
世界で初めて人工的に雪の結晶を作った人。その行為が科学なのかアートなのか僕にはわかりませんが、とんでもなくロマンチックな偉業だと思うのです。
世界は氷結のバランスの起点、0度を中心にプラスマイナス50度でできているそうです。

氷に聞かないと、が口癖だったという宇吉郎と世界の対話。今ならなんと答えてくれるのでしょうか。
非常に興味深い展示でありました。

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