いよいよ6月も終わりが近づき、蒸し暑い夏が始まりますね。
少し涼しくなるお話を一発。苦手な方はそっとブラウザを閉じてくださいまし。。

帰りが遅い仕事です。いや、テキパキ動けばもっと早くに家路につけるのですが、ついうたた寝や、おしゃべりに夢中になるとあっという間の丑三つ時です。
さて、車に乗って港北区から緑区、旭区へ。ちょうど家の近所に曲がるコーナーで、よくすれ違うお年を召した方を意識し始めたのはいつからだったでしょうか。
いつもきっかり2時45分。正直最初は少しおっかなかったです。
朝にはまだほど遠い時刻、ライトも点けず、黙々といつも一定の方向に歩き続けていらっしゃいます。最近だといないとあれ?って思うほどになりました。

そして先月だったでしょうか、好奇心が恐怖心に勝ってしまいました。。
どこから来て、そしてどこに行くのだろうと。。

結論から言うと森に消えました。
しっかりした道が出来ているのも関わらず僕が子供の頃から通行止の道の奥へ。
この日は車から降りませんでした。そう、この日は。。
そしてつい先日。この日の決意は固かったことを覚えています。

この日は初めて僕も車を降りました。身も心もスースーします。夜の四季の森公園は想像以上に闇が深い。
気がトンネル状になるとほぼ視界はゼロ。先人の足音だけを頼りに前へ、前へ。

全く前が見えないので気がつくと驚くほどすぐ前方にいらっしゃったりして心臓が飛び出そうにもなりました。

一時間ほど歩いた気持ちになりましたが、実際は数十分だったのかもしれません。
水辺にたどり着いた時先人は驚く行動に。
広場のような場所で立ち止まったかと思うと振り向かず後ろ向きに歩いてきたのです。
あっという間に保ってきた僕たちの距離感はゼロ。ひたすら沈黙を守ってきた僕もつい、え?ええ?!っと声を上げてしましました。
もうおしまいだ!観念して立ち竦む自分を意に介さず、先人はそのまま後ろ向きに自分を通過。やがて立ち止まり、また前進。
それがなんだったのか。僕にはよくわかりませんでした。
とりあえずあくまでも自分は水辺に蛍を見に来たことにしておこうと思っていたのですが、特になぜここにいるとも問われませんでした。僕も問いません。
カメラの力で少し明るく見えますが、実際ほとんど闇です。
この時もう僕は汗びっしょり。蛍を探すふりをする僕のことなど見えていないのか。往復を繰り返す先人。
やがてベンチに座り、そこで時は止まりました。
僕ももう色々限界だったので車まで一足先に戻ることにしました。
闇夜の散歩なのか。あるいは想像を絶する何かなのか。はたまた僕が見た夢なのか。
深い森には不思議がたくさんあります。

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