少し遡りますが、水曜日の話。
ご両親と来てくださる方、友人と来てくださる方、お一人で来てくださる方、女子高生の方、僕がファンの写真家の方、今日が誕生日の方、今日綱島から引っ越される方。そんな様々な出会いと別れがドラマチックに交差する一日だったことを鮮明に思い出しています。
そしてこの日は僕もドラマチックでした。
夕方に少しお休みをいただいて、ここ最近ずっと頭を悩ませていた南アジアの影絵、人形劇の情報を教えていただくためにご近所にある劇団、ひとみ座さんにお邪魔させていただきました。

正直、後から知りましたが、あのひょっこりひょうたん島をはじめとした、日本でもトップの人形劇公演を行う大きな劇団なのです。40歳を迎えてからドンガバチョとの邂逅、みなさーん、人生何があるかわかりませんですぞー
しかし僕が今知りたいことはひょうたん島の行方ではなく南インドを中心としたアジアの人形劇や仮面劇などの知識でした。
ひとみ座さんの奥、練習場のさらに奥にあるアジアの芸能を日本に招いて講演をするという現代人形劇センターさんが今回の訪問場所なのです。
怪しい事この上ない奇妙な訪問に時間を取っていただいた心遣い、優しさ、ちょっと言葉にできないくらい嬉しかったです。
マニアックな世界の話なので、なかなか旅好きな友人や写真好きな友人とも話題にしないような突っ込んだ質問に、僕の予想をはるかに超えた知識と経験で答えてくださる理事長の塚田さん。
文楽をきっかけにこの世界に入り、30年という経験は知識という概念を超えてただただ眩しく。
時間を忘れて話に夢中になってしまいました。
命を吹き込むという行為は、これから先AIやロボット技術の発達によって想像を超えたものになってくるかもしれません。
技術との共存には賛否、様々な意見があると思います。一つ忘れてはいけないことはそこに愛があるかどうかなのか。だとしたら、僕は今、世界で人類と共に昼夜を歩んできた魂宿らぬはずの人型の置物からから学ぶことは大きいのではないかと思いました。
それにしてもひとみ座さんが綱島から車で30分もかからない場所にあるとは。。
車を停めて駐車場から少し散歩しながらの訪問だったのですが、夕暮れ時、時間の流れがいつもより数秒ほど緩やかに感じられる、淡い時間の流れる風景。
なぜか懐かしい、子供の頃住んでいた団地の部屋でブラウン管を通して人形劇を見ていたあの頃と同じ時間の流れと陽の傾きだったような気がしました。
ひとみ座さん、そして現代人形劇センターさんは自主公演はもちろん世界の人形劇の紹介、そして様々なワークショップなども行われているそうです。
ぜひチェックしてみてください!
教えていただいた情報やお話をしっかり反芻して、これからの旅の指針とさせていただきます。
最近迷走気味の僕の旅の行き先に一筋の光が差した、ような気が致しました。

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